【七五三の疑問】年子の七五三は数え年と満年齢どちらで祝う?
最終更新日:2022年2月12日 12:10
日本では、昔から七五三の行事が伝統として続けられています。
皆が知っている行事ではありますが、年子で七五三の時期が近づいてくると、実際に何歳で行えば良いのか、数え年と満年齢のどちらで考えるべきなのか等の疑問が出てくるようです。
このコラムの目次
七五三を祝う年齢は、男の子と女の子で違いがあります。
男の子が七五三を行うのは三歳と五歳であり、女の子は三歳と七歳です。
それぞれお祝いの由来を確認すると、三歳では髪の毛を伸ばし始める儀式である髪置の儀であり、五歳では男性の衣服である袴を着始める袴着の儀です。
そして七歳は帯を結ぶ帯解の儀となり、それぞれの年齢で祝うことになります。
いずれにしても、子どもどもの健やかな成長を祈願するための大切な儀式となっていますので、古くから受け継がれています。
多くの家庭では、この日のために着物を用意して着せていて、三歳の時に着るのは被布というベストのようなものです。
男の子は三歳も五歳も羽織袴になり、七歳の女の子は四つ身を着る習わしです。
七五三の時期について確認すると、年齢の数え方についての知識が必要になります。
満年齢というのは、生まれた時に零歳からスタートして、誕生日を迎えたら一つ歳をとるという数え方ですので、現代では一般的です。
例をあげると、三歳のお祝いなら三歳になる年にお祝いをします。
早生まれの子どもは、満年齢でお祝いするケースと、数え年まで待つケースとがあり、特に決まりはありません。
数え年は、生まれた時に一歳からスタートして、年を越して一月一日を迎えると一つ歳をとるという数え方です。
七五三が始まった江戸時代にはこの数え方しかありませんので、数え年でお祝いをしていました。
現代ではあまりなじみのない数え方ですので、計算方法さえ分からない人も大勢います。
年齢についての考え方が分かったところで、次に押さえておきたいのがお参りをする時期です。
周囲の動向を見てみると秋頃にお参りをしている人が大勢いるというイメージが強いのですが、実は七五三を行う具体的な日にちが決められています。
七五三を行うのは十一月一五日であり、伝統的な観点から見るとこの日にお祝いをすべきだと言われています。
古来の風習を重んじる地域では十一月十五日にお参りをすることが多いのですが、現代では他の日に七五三を行う人も増えてきました。
十一月一五日が本来のお参りをする日だと知っている人は、できるだけ近い日に決めることもありますし、別の月に七五三を行う人もいます。
別の月にしたからといって問題はありませんので、都合の良い日にしましょう。
七五三の年齢に近づいてきたら満年齢で数えるか、数え年でするかで迷うことがありますが、結論としてはどちらでもOKです。
七五三は家族の行事ですので家族内で相談して決めれば問題はありません。
おすすめなのは満年齢であり、子どもが十分に成長していますのでお参りをしやすくなります。
特に三歳では成長具合に大きな差がありますし、選べる衣装の選択肢もずいぶん変わります。
衣装を作る側も、満年齢の子どもに合わせて衣装を作成しているケースがほとんどであり、体に合った衣装を用意するのがとても楽です。
もちろん大きめの子どもでしっかりとしている場合もありますし、年子等の家庭の都合で一緒に終わらせたいこともありますので、都合の良い方を選ぶという考え方で決めましょう。
七五三は男の子が三歳と五歳、女の子が三歳と七歳に成長を祈願する行事です。
七五三のお参りをする日は十一月一五日とされていますが、これに縛られずに別の月にお参りをする人も増えています。
数え年と満年齢のどちらでもOKですが、十分に成長していることを考えると満年齢で数えるのがおすすめです。
年子などの特別な事情を考慮して、都合の良い方で行うことも問題はありません。