今更聞けないお宮参りはどんな行事?~歴史とマナー~
最終更新日:2022年2月12日 12:09
お宮参りは初宮参りともいい、赤ちゃんが生まれてから初めておこなう大切な行事です。
言葉は知っていてもその歴史や由来、どんな時期に何を着て詣でればいいのかよく分からないという人もいるはずです。
ここでは、お宮参りの歴史や服装、マナーなどについて役立つ情報を紹介しますので参考にしてください。
このコラムの目次
お宮参りは赤ちゃんが生まれてから初めておこなわれる外での行事です。
日本に古くから伝わる歴史的な通過儀礼で生後一か月前後におこなわれることが多いようです。
その土地の守り神に赤ちゃんの無事な誕生を報告し、感謝と健やかな成長を祈願する意味が込められており、初宮詣や初宮参り、産土参りといわれることもあります。
お宮参りの時期は正式には男児の場合は生後三十一日、女児の場合は生後二三十二日が多いようですが、地域の習慣でずれがあったり、気候が厳しい場合に時期をずらしたりしているようです。
お宮参りは昔、赤ちゃんと父親、父方の祖父母だけで行っていましたが、現在は赤ちゃんと両親、父方と母方の両祖父母が参加しておこなうことが多いようです。
赤ちゃんの服装は正式には白羽二重の着物を着せた上から、紋付きの祝い着をかけますが男子には熨斗目模様、女子は友禅模様が人気です。
お宮参りの歴史は長く起源はかなり昔に遡ります。
古来より生まれたばかりの赤ちゃんの命ははかなく、天に召されることも多かったため、人々はなんとか生きながらえて欲しいと願っていました。
そのため、新たな生命が誕生するたびにお祝いして神々にその誕生を報告していましたが、鎌倉時代になる頃にはお宮に詣でるという形に変わっていき、室町時代には氏神様に詣でて祈祷を受けるという現在の形ができあがったとされています。
このお宮参りには意味があり、その土地の守り神である産土神にお参りすることで無事な誕生への感謝を捧げ、新たに氏子となることを承認してもらうということです。
そうすることで神の加護を得ることができ、まだまだ弱い存在である子どもが無事に成長することができると信じられていたのです。
これは母と子が戌の日の帯祝い以降、出産を司る産土神の加護下にはいるという思想からきており、日本の古来の宗教観に由来するお宮参りの歴史といえます。
お宮参りのマナーですが、赤ちゃんの正装は白羽二重の着物の上から祝い着を掛けるというもので、男の子なら鷹や兜などの勇ましい絵柄を、女の子なら花や蝶が描かれた着物が好まれるようです。
昔は大人も子どもも和装でしたが、今では洋装だったり白いベビードレスの上に祝い着をかけたりするのが主流のようです。
大人も両親とも和装だったり、父親はスーツで母親が訪問着だったりといろいろです。
参拝のマナーは一般的な場合と一緒です。
お宮参りでもまず手洗い場で手を洗ってから氏神様にお参りします。
神前に進み二礼二拍手一礼をしてから鈴を鳴らしお賽銭を入れて深く二回礼をします。
一度両手を合わせてから大きく二回拍手を打ち、その後一番深い礼をして終了です。
お宮参りで神職の方に祝詞を上げてもらう場合は初穂料という御祈祷料が必要になります。
白い封筒または祝儀袋の上段に御玉串料・御初穂料、下段に赤ちゃんの名前を書いてお礼として持参するのがお宮参りのマナーです。
お宮参りは家族そろって写真撮影をするよい機会です。
普段は忙しくてなかなか全員そろわないことも多いですが、この機会を利用すれば大切な記念の日を写真に残すことができます。
子どもの成長は早く赤ちゃんでいられるのはひとときです。
その瞬間を逃さずに、両親だけでなく両家の祖父母も一緒に三世代で写真を撮れば、誰にとっても一生の記念になります。
お宮参りの当日に撮影する場合は、御祈祷後に神社前やスタジオに移動して撮影することになりますが、赤ちゃんの体調を考えると無理はせずにお宮参りの日とは別に、前撮りか後撮りをするのもよいです。
フォトスタジオではお宮参りの写真を撮る場合は、外出できる祝い着が付いた貸衣装付きのプランがあるので便利に利用できます。
お気に入りの衣装を持ち込むのも良いですが、わざわざ購入しなくても洋装、和装を問わずいろいろな種類の中から好きなものを選べます。
お宮参りの行事について歴史、参拝のマナーなどについて簡単に説明しました。
初めてのお子さんの場合は衣装や写真撮影など、どうすればよいのか分からないというお父さんやお母さんも多いと思います。
昔と違って今はいろんなサービスがあるので、わからないことがあっても不安に思うことはありません。
お宮参りは赤ちゃんにとってはもちろん、両親にとっても一生に一度の機会です。
ここで紹介したことを参考に、記念に残る行事にしてください。