終活で遺影写真を撮りませんか?~自分が気に入った写真を~
最終更新日:2022年2月12日 12:07
人が一生を終える瞬間は、ある日突然にやって来ます。
終活なんてそのうちに考えればいい、終活を考えるのはもう少し後などと思っているうちに間に合わなくなっては悲しいものです。
思い立ったらすぐに終活を始めて、遺影の撮影をすることをおすすめします。
このコラムの目次
大切な家族が突然亡くなり、急いで遺影を探さなくてはいけないというのは残された家族にとって大変な大仕事となります。
子供家族と同居されていて、一緒に旅行に行ったりイベントを過ごしたりしている関係なら、写真のデータはお子様方が持っている場合が多いでしょう。
その中からどれが遺影にふさわしいかを早い段階で選ぶことができます。
しかし、遠く離れて暮らしていてあまり行き来がない場合には、ご家族が写真を持っていないことも多々あります。
散々探し回った結果、とても若い頃の今の面影が全くないものや、ピンボケで誰か分かりにくい写真を使用することになってしまうこともあります。
あまりにも小さくて引き伸ばしたら画質が荒れて、なんとも悲しい遺影になってしまったというのは、決して珍しい話ではありません。
古くは江戸時代に武家や公家が、死後に追善供養のために姿絵を寺社に奉納したことが起源とされています。
また、江戸時代中期から明治時代後期まで「死に絵」が流行ったことも関係しているといわれています。
日本が戦争の時代に入ると出兵する家族の写真を撮り、戦死したと分かっても遺体はないので、写真を遺体に見立てて戦死した家族を弔ったことが起源だとも言われています。
しかし、正確な起源はよく分かっていません。
撮影するのに1番お手軽な方法は写真館で撮ってもらうことです。
近年の終活ブームで写真館も終活の一環として遺影を撮ることを十分心得ていますので、ぴったりの背景や、ふさわしいポーズを考えてくれます。
しかし、1度撮影してもその後何年も経ってしまっては印象が古くなってしまいます。
年に一度の遺影撮影プランを設けている所や、一定額で毎年更新をしてくれる写真館もあります。
以前はモノクロで黒塗りの額縁が常識とされていましたが、最近はカラーを使い、より普段のイメージが出るように、自然な撮り方をしたものが主流となっています。
また、終活をしていることや遺影の用意が済んでいることを早めに家族に知らせておくことも大切です。
終活を始めるなら、その中に遺影の撮影を忘れずにいれてください。
最近は終活マニュアルや終活ノートなども売られていて、終活をどのようにしていくかが分かりやすく解説されており、遺影の用意の仕方も書かれています。
写真館がお手軽で便利ですが、終活をしていることを説明し家族に撮ってもらうこともおすすめです。
特に可愛いお孫さんがカメラを向けてくれたら自然と笑顔になり、どんなプロのカメラマンでも引き出せないような素敵な笑顔と雰囲気を写真に収めることができます。
最近は普段の生活の一部を切り取ったような、自然な写真も流行っています。
背景が無地でなければいけない、よそ行きの綺麗な着物を着なくてはいけないなどのこだわりを持たない方も増えてきています。
遺影は残されたご家族にとって大切な物です。
故人の最後の姿でもありますので、適切な遺影がなければご家族も後々悔やまれることとなります。
素敵な遺影を残すために少しでも早い終活のスタートをおすすめします。
終活をすることで自分にとって何が大切か不要かも見えてきます。
終活は人生の断捨離ともいえます。
必要なものを見極め、残して行く事はとても大切なことです。