大人への第一歩 振袖を着た時の所作と成人式のマナー
最終更新日:2022年2月12日 12:06
成人式は大人になった事を祝う大事な行事です。
女性は成人式の為に振袖を準備する事も多いですが、振袖をより綺麗に見せてくれる所作や、知っておいた方が良い成人式のマナーがあります。
今回はそんな振袖の所作と成人式のマナーについて、ポイントを4つ程挙げていきます。
大人への第一歩として、チェックしてみて下さい。
このコラムの目次
成人式に振袖を着る事を楽しみにしている女性も多いですが、振袖の基本はまず正しい姿勢にあります。
背筋を伸ばし、両手を帯の下で重ね、やや内股気味で爪先をそろえるのが基本姿勢です。
歩く時はやや内股気味で大股で歩かないようにします。
普段の半歩程度を基本とし、座る時には左右の袖を前でまとめて、膝の上で重ねて置く様にして座ります。
普段より浅く座った方が立ちやすい事もポイントです。
階段の昇降時には両袖を重ねて、床に引きずらない様片手で持ち上げ、残った手で裾を軽く押さえながら静かに上り下りします。
大雑把に動かず、静かに丁寧に動くのが振袖着用時の大人のマナーと思って下さい。
後は、乾杯の時等に、袖口の袂を軽く押さえて手や肘が見えない様に意識すれば理想的です。
大人のマナーとしての第一歩になりますが、振袖にはマナー面でしっかりしていると着崩れしにくい特性がありますので、その点も意識してみる事をお勧めします。
振袖が着崩れてしまう事も成人式中では十分有り得ます。
そんな時も大人として落ち着いて対処するのがマナーという物です。
まず襟元が緩んだ場合は人差し指を襟に沿いつつ落とし、左前身頃の襟元の緩みを、帯揚げと帯の中に押し込んで下さい。
後は帯の下のおはしょりを調整し、緩みを伸ばせば修正完了です。
おはしょりに違和感がある場合は、違和感のある部分を帯の下に押し込み、帯の下に両指を入れてそっと引き伸ばします。
この時、おはしょりの下ラインを平らにする事も重要です。
後は、どうしても帯がきつい場合は、帯締めを掴んで着崩れない程度に緩める事と、液体汚れは基本的に水気をティッシュ等で吸い取らせた後に、叩いて落とす事が基本と考えて下さい。
化粧汚れ等の油系はプロ案件なので、クリーニングにお願いする時に、汚れの詳細を伝えるのが大人のマナーです。
油はねも乾いてから、歯ブラシで落としクリーニングに任せた方が確実です。
成人式と振袖のマナーを守り、大人の所作をする事をテーマとした場合、派手なメイクは避けて下さい。
振袖への化粧汚れの原因になるリスクもありますし、和装関係は控えめに調整した方が大人の美しさが出ます。
どうしても調整したい時には、トイレ等の別室で行う様にします。
成人式も含め、大人のマナーとして大勢の前でメイクを始めてしまうのは、手痛い失点です。
見栄え的にも忙しない印象が出てしまい振袖効果が半減してしまいます。
同様の理由で、大荷物で出かけるのもマナー違反に入ります。
記念品等を計算に入れて巨大なリュックを準備する人も時折居ますが、成人式に深い思い入れを持って来る人も少なからず居ます。
雰囲気を守る様に留意する事も大人のマナーという事で、必要最低限の物を入れた身軽に動けるバッグと記念品用のサブバッグでコンパクトにまとめる事をお勧めします。
成人式は、振袖に無理が無い程度の荷物で行くものと考えて下さい。
成人式の途中の携帯電話の使用も、マナー違反になります。
振袖の着崩れ防止という意味でも、携帯電話に集中すると知らずに姿勢が歪んで、着物が乱れてしまう事が多いのでリスクになります。
振袖には優雅で楚々とした雰囲気が適しており、成人式も式典の性質上、同じものを求めています。
中には不可抗力な場合もあるでしょうが、やはり気になるという声も多いです。
その事を考えた場合、大人のマナーとして電源を切るかマナーモードにしておく事をお勧めします。
成人式と大人らしさ、振袖を美しく着こなすという3つの点から考えてみて、マナーを守った方が多くのメリットが見込めます。
懐かしい友人知人との再会で羽目を外したくなったりしても仕方無いと思う様な所もあるかもしれませんが、上手くバランスを取った振る舞いをすることが成人式の醍醐味であり、大人への第一歩と考えて下さい。
成人式は大人への第一歩であり、振袖を綺麗に着こなすという意味でも、マナーを守る事はとても重要になります。
マナーとして普段行わない事なので、戸惑う部分もあるかと思いますが上手に振舞えると晴れ姿という言葉が似合う程、他人の目には見違えて見える物です。
そんな経験は成人式以外では中々、体験出来ない物ですので、気になるマナーをしっかりチェックし当日に備える様にして下さい。