端午の節句とは?どのような行事や風習があるのかご紹介!
最終更新日:2022年2月12日 11:58
端午の節句についてご存知でしょうか?
男の子の成長を祝い、今後のさらなる成長を祈るための日本古来より行われている行事です。
この端午の節句について本記事ではご説明いたします。
今まで知らなかったこともあるかもしれませんよ。
端午の節句とは?どのような行事や風習があるのかをご紹介いたします。
このコラムの目次
端午の節句という言葉はほとんどの方がご存知ではないかと思うのですが、端午の節句がそもそも女の子の行事であったということをご存知の方は少ないのではないでしょうか?
端午の節句はそもそも田植えの時期である五月、田植えを開始する前に若い女性が穢れを払う五月忌みが転じて発生した行事です。
この五月忌みが端午の節句になる過程で菖蒲によって健康を祝う風習が加わったのですが、この菖蒲を勝負に重なると捉えられるようになり、男の子の行事へと移り変わりました。
また、この端午の節句の端午と言う言葉を分解すると、はじめであることを示す「端」、午(うま)の日である「午」を合わせて端午です。
そのため、月のはじめのことを端午と呼んでいたのですが、その中でも物忌みの月である五月の五が重なる五月五日は重五の日と呼ばれていました。
この端午と重五に関する考えが中国から日本に入ってき、端午の節句の起源となったと考えられております。
端午の節句は、鯉のぼりで祝う風習があります。
鯉のぼりの起源は、「登竜門」と言う中国の故事です。
滝を鯉が登ることで龍になるというこの故事は日本でもよく知られ、鯉は立身出世を表す生き物であると考えられていました。
そのことから、男の子の立身出世を願うため、鯉のぼりが飾られるのです。
端午の節句が近づくと男の子のいらっしゃるご家庭では鯉のぼりが飾られ始めます。
そのため、お子さんが自分から鯉のぼりを飾ってほしいと言ってくることもあるでしょう。
幼稚園や保育園などで鯉のぼりについて説明してもらうことも多くお子さん自身、鯉のぼりはおめでたいもので自分を祝ってくれているものなんだとわかっていることも少なくありません。
必ずしもとても大きな鯉のぼりを飾らなければならないという決まりもありませんので、必要に応じた大きさの鯉のぼりを飾るようにしましょう。
端午の節句の習慣には鯉のぼりの他に五月人形もあります。
五月人形は、武者人形やそれを示す鎧兜を飾る習慣で、男の子が鎧兜に相応しい強くたくましい子どもに育つことを祈って飾られます。
三月や四月に生まれたばかりの赤ちゃんの初節句は、生後一ヶ月や二ヶ月で訪れることになります。
場合によっては、お宮参りと時期が重なることもあるでしょう。
このように初節句が生まれてから近い日にちの場合は翌年の五月を初節句とすることもあります。
赤ちゃん自身もご家族もきちんと落ち着いてお祝いができる体制が整っていることが大事ですので、場合によって適切だと感じられる日程を選ばれると良いでしょう。
端午の節句についてご説明いたしました。
端午の節句が元々女の子の行事であることはご存知なかった方も多いのではないでしょうか?
女の子の行事であった五月忌みが転じて、男の子の立身出世を願う端午の節句になったのも不思議なものです。
端午の節句には、五月人形や鯉のぼりなど様々なものを用意して男の子のお祝いをします。
男性であれば幼いころに多くの方が、ご両親に祝ってもらったのではないでしょうか?
自分が小さいころから自宅にある五月人形でお子さんの端午の節句を祝ってあげるのも良いでしょう。