百日祝い(お食い初め)とは?意味や準備についてご紹介
最終更新日:2022年2月12日 11:57
赤ちゃんの乳歯が生え始める生後百日ごろにするお祝いである百日祝い。
百日祝いには、これから先、赤ちゃんが食に困ることのないようにお食い初めをします。
お食い初めにはどんな準備が必要でしょうか?
この記事では、そちらをご紹介します。
このコラムの目次
生後百日ごろにするお祝いが百日祝い(お食い初め)です。
百日祝いは地域によっては、「歯固め」や「箸始め」、「百日の祝い(ももかのいわい)」とも呼ばれます。
生まれてから百日健康に育つことができたことを祝い、これからも健康に育つことができるよう祈るのが百日祝いの意味です。
百日祝い(お食い初め)は伝統的な行事なので、地域による特色があります。
呼び名以外にも、食器や料理なども違うことがあるので、注意しましょう。
百日祝いの準備は、地域差や家庭ごとによる差があります。
ここでは、よく準備されるもの。
その一部をご紹介します。
地域によって違うこともありますが、一般的には食器は漆器や素焼きのものを使います。
お子さんが男の子か女の子かで、食器の色は違いますので注意するようにしましょう。
男の子の食器は、中も外も朱塗り。
女の子の食器は、中が朱塗りで外が黒塗りです。
ただ、地域によってこの色も違うことがあるので、準備する前に確認しておくといいでしょう。
また、お食い初め用の食器は一回きりしか使わない食器です。
一回使って捨ててしまうのはもったいないので、最近では普段使っている食器を使われる方も多いです。
子ども用のご飯プレートや離乳食用の食器を使ってもいいでしょう。
両端が細くなっている箸のことを祝い箸と言います。
百日祝いで使うのは普段のお箸ではなく祝い箸なので、準備しておきましょう。
お祝い事のご飯と言えば、やはり赤飯です。
百日祝いでも、ご飯は赤飯を用意しましょう。
日本では、昔から「赤」は邪を払う色と言われてきました。
そのため、祝いの席のご飯は赤い色の赤飯を食べるのです。
赤ちゃんがこれから先、災難や病気におそわれずに健康に大きく育つことができるように。
そんな思いが、赤飯には込められているのです。
「おめでたい」との語呂合わせから、お祝いの席では「鯛」が食べられます。
百日祝いでももちろん、尾頭つきの鯛は縁起物として用意しましょう。
鯛は必ず尾頭つきのものを用意しましょう。
何故かというと、尾頭つきであるということは、「首尾一貫」を意味します。
最初から最後まで全うするという意味の首尾一貫ですが、尾頭つきの鯛は「天寿を全うするまで長生きする」ことを示しているのです。
百日祝いの赤ちゃんには長生きしてほしいという思いを込めて、尾頭つきの鯛を用意しましょう。
はまぐりは二枚貝です。
二枚貝はぴったりと二枚の貝が合わさっていますので、赤ちゃん自身を一枚の貝にたとえて「二枚貝のように自分にぴったり合う最高のパートナー」を見つけられるようにという願いが込められているのです。
伝統的な行事である百日祝いには、決まりや知っておいたほうがいい内容も多くあります。
ですが、一番大事なのはやはり赤ちゃんを大事にする気持ちです。
赤ちゃんを迎えたばかりのご家庭は、日々の生活が慌ただしくなりがちです。
そんな中で、完璧な準備をするのはなかなか難しいものです。
赤ちゃんを大事にする気持ちを目いっぱい赤ちゃんに伝える。
それが最も大事なことですから、無理をすることなくできる範囲で準備をすすめるようにしましょう。
生後百日を無事迎えることができた赤ちゃん。
これからも、健康にすくすくと育ってくれるように、また、ここまで育ってくれてありがとう。
百日祝いでは、その気持ちを精一杯赤ちゃんにつたえましょう。