振袖を着る時は衿までおしゃれにこだわろう
最終更新日:2022年2月12日 11:45
振袖を着るときには着物の色やデザイン、帯との組み合わせなどいろいろとこだわるかと思います。
着物や帯以外にもさまざまな小物の組み合わせで、実に多彩なコーディネートが可能です。
振袖を着るときには、ぜひ衿についてもこだわってみてはいかがでしょうか。
このコラムの目次
半衿とは振袖の下に着る長襦袢という下着の首元につけるもののことです。
長襦袢は着物に肌の汚れや皮脂などがつかないようにする役目があるのですが、半衿は長襦袢本体の布地自体に汚れがつかないようにするためのものです。
一般的には白いものを使うことが多いのですが、最近では刺繍の入ったものや飾りがついているものなどデザイン性の高いものが登場しています。
重ね衿とは振袖の衿の下に重ねてつけることによって、まるで下にもう1着、着物を着ているように見せることができるアイテムです。
伊達衿と呼ばれることもあります。
これによって色をプラスしたり、デザイン性の高いものを重ねることでより一層華やかに着こなしたりすることができます。
必ずしも必要なものではありませんが、最近ではとても人気のあるアイテムです。
半衿は振袖の下に着る長襦袢の衿に縫い付けて使います。
一般的には白で無地のものが定番ですが、近年では豪華な錦糸やちりめんの刺繍入りのもの、華やかな柄入りのものなども出ています。
白地のものだけでなくさまざまな色のものもあります。
振袖の地色に合わせて、どのように組み合わせていくかで考えるのがポイントです。
お顔の一番近くにくるアイテムなので肌色に合う色味のものを選ぶのがよいでしょう。
柄のあるものでしたら振袖に描かれている柄と、共通点のあるものなどを選ぶのもおすすめです。
同系色の色味でそろえたり、逆に反対の色を組み合わせたりと、どのような半衿を選ぶかによって、全体の雰囲気が変わってきます。
しっかりこだわって選ぶのがおすすめです。
重ね衿は取り入れることで着こなしがとてもおしゃれになるアイテムです。
元々、重ね衿には振袖の品格を上げる役割がありました。
振袖は礼装時には2枚、花嫁衣装として着る場合には3枚というように重ねて着ていたのですが、徐々に簡略化されて衿を重ねるようになりました。
振袖自体がフォーマルな場にふさわしい品格のある着物ですが、重ね衿をつけることでより礼装としての品格を上げることができるのです。
こちらも、半衿と同じようにさまざまな素材や色のものがあります。
最近では絞りの重ね衿が人気なようです。
付け方は重ね衿と着物の衿の中心をきっちり合わせて、ピンでまず背中の中心をとめます。
それから間隔を開けて3箇所ピンでとめます。
このときのピンは短めのヘアピンでも構いません。
以前は小物の色合わせは統一するのが一般的でした。
現在ではよりおしゃれに、あえて違う色を選び目立たせるようにすることも増えています。
重ね衿を華やかな色味のものや、レースやパールつきなどの凝ったデザインのものにすることで、より一層振袖を華やかな雰囲気で着こなすこともできます。
色合わせは悩んでしまいますが、いくつかのパターンがあります。
まずは同系色でまとめることです。
着物の中の色とそろえて同系色にすると全体の雰囲気がまとまります。
そして次に反対色で合わせることです。
赤なら緑、青なら黄色など反対色を組み合わせることで若々しい雰囲気になります。
最後にトーンを統一することです。
色調や明度、彩度をまとめ上げることでシンプルかつ品のある着こなしになります。
半衿と重ね衿は一見目立たないアイテムですが、うまく組み合わせると振袖の格やおしゃれさをぐっと引き上げてくれます。
それによって振袖自体の雰囲気も変えることができるので、お母様から譲っていただいた振袖などもより一層おしゃれに着こなすことができるでしょう。
どちらもさまざまな素材やデザイン、色のものがあるので、ぜひ楽しんでおしゃれに着こなせるよう選んでみてください。