七五三のお参りは喪中でも大丈夫?写真撮影は?
最終更新日:2022年2月12日 11:43
子どもの健やかな成長をお祝いする七五三。
しかし身内に不幸があり、時には七五三と喪中が重なってしまうこともあります。
喪中の期間はお祝いの席や神社参拝を控えるようにという内容をよく耳にします。
そんななかで「七五三のお祝いごとを喪中に行うのは不謹慎なのでは…」と迷ってしまうでしょう。
今回はそんな喪中の七五三のお祝いやお参り、写真撮影についてもご紹介します。
このコラムの目次
喪中は身内に不幸があってから、一年間を指します。
対して忌中(きちゅう)は故人との関係性によって異なりますが、基本的には亡くなられた日から四十九日間を指します。
実際には、お祝いごとや神社参拝を控えるのは忌中の期間であり、喪中期間になればそういった席への参加や参拝は問題ないと言われています。
そのため、亡くなられてから最長五十日以降であれば七五三のお祝いやお参りも可能なのです。
逆に、その五十日が経っていなければ神社への参拝やご祈祷ができないのはもちろん、鳥居をくぐる事もタブーとされています。
注意しておきたいのが、神社によってはその日にちが五十日ではないところもあります。
念のため、事前に電話などで確認しておくのが安心でしょう。
七五三は十一月十五日とされていますが、その前後が忌中である場合は、忌中明けにお参りをするか、年齢が可能であれば翌年にお参りをするという方法もあります。
たとえば年末付近に七五三を行うとなると、大掃除やお正月準備などもあり、バタバタとしてしまいます。
そういった場合は無理せず、翌年に七五三のお祝いとお参りを行うとよいでしょう。
どうしても今年にしたいという場合は、神社への参拝は行わず、家族での食事会のみに留めておきましょう。
最近では十一月十五日でなくその前後に行うという方が多いですし、翌年に延期してはいけないというものでもありません。
ご家族で納得できる日にちにして、しっかりとお子様をお祝いしてあげましょう。
七五三のフォトスタジオ撮影を予定されている場合、忌中期間を終えているのであれば撮影も可能です。
ただ四十九日の法要など、他の予定と被らないよう注意してください。
急なお葬式などがフォトスタジオでの撮影日と重なる場合は、直接フォトスタジオに問い合わせて、日にちをずらしてもらえるか一度確認してみてください。
また、神社での写真撮影も喪中であれば問題ないので、ぜひお子様の晴れ姿を写真に収めてあげましょう。
基本的に年賀状は、「新年をめでたく迎えることができました」という一年の挨拶です。
そのため、不幸があったという意味の喪中であれば、年賀状を出すのは控えるのがよいでしょう。
しかし、子どもの成長を楽しみにしている方に七五三を迎えたとお知らせできないのは悲しいです。
そういった際には、寒中見舞いとして子どもの写真を付けたはがきを送るのがよいかもしれません。
寒中見舞いは、喪中を含むさまざまな理由で年賀状が送れなかった時に出すことがあります。
ただし、受け取った人の中にはそれをよく思わない人もいるため、送る際には親しい人だけにしておきましょう。
今回は、喪中期間での七五三のお祝いやお参り・写真撮影についてご紹介しました。
七五三のお祝いやお参りは、忌中期間を過ぎていれば問題ありません。
しかし、家族の中で「そういう気分になれない・心の整理ができていない」という人がいる場合には、延期して気持ちが落ち着いたときにお祝いをするのがよいでしょう。
みんなで心からのお祝いができるように、喪中期間の七五三については家族間でしっかりと話し合うようにしましょう。