七五三には千歳飴が欠かせない?千歳飴の由来や意味とは
最終更新日:2022年2月12日 13:48
七五三のお祝いといえば、細長い紅白の「千歳飴」。
七五三のシーズンになると、お着物をまとった子供たちが手元に鶴や亀のパッケージの千歳飴を持って歩いたり、写真を撮ったりしているのをよく目にしますよね。
今回は、七五三のお祝いに欠かせない「千歳飴」の由来や意味をご紹介します。
このコラムの目次
千歳飴は、江戸時代に作られ広まったといわれています。その由来の説はいくつかあるそうですが、浅草の飴売りが「千年飴」を名付けたことで人気を博したという説が代表的です。
その「千年飴」がやがて「千歳飴」となり、今に受け継がれているといわれています。
引っ張って伸ばして作る細長い千歳飴。この千歳飴には、「長い飴を食べることで千歳まで長く生きられますように」という意味が込められています。
千歳飴が広まった江戸時代は、子供の生存率が低い傾向にありました。そのため、子供が少しでも長生きできるように、と親が願いを込めて、年齢の節目に迎える七五三に千歳飴を与えていたそうです。また、七五三を迎えられためでたい日であることから、千歳飴は縁起を担いで紅白になっています。
千歳飴の袋のデザインは、一般的に鶴や亀、松竹梅が多くなっています。これは、「鶴と亀は長生きのシンボルであること」「松竹梅は健康を意味すること」から、縁起が良いとされ、千歳飴の袋のデザインになっているのです。袋のデザインにも、子供への思いが込められています。
千歳飴は、1本丸々食べきるのが良いといわれていますが、子供が長い飴を1本食べきるのは難しいことです。折って食べるのは縁起が悪いと考えられたりしますが、実際はそこまで気にしなくても問題ありません。折って食べることは「福を分ける」とも考えられ、マナー違反ではないため、子供が食べられるサイズに折って食べさせてあげましょう。
地域によって考え方や食べ方が異なる場合もあります。地域の考え方や食べ方に合わせても良いかもしれません。
千歳飴は、子供の生存率が高くなかった江戸時代に、子供の長生きを願い食べられてきた伝統のある食べ物です。千歳飴が入っている袋の定番デザインにも、長寿や健康が込められています。七五三を迎えられたお子さんに、ぜひ縁起物である千歳飴の説明をしてあげてくださいね。