お宮参りと百日祝いの違いは何?一緒にしても大丈夫?
最終更新日:2022年2月12日 11:27
「お宮参り」と「百日祝い」。
どちらも赤ちゃんが生まれてすぐに行われる日本の伝統行事になります。
ただ、2つの違いについてあまりよく知られていないことが多いようです。
今回はお宮参りと百日祝いの違いについて、まとめて一緒の日程に行っても良いのかという内容も併せてご紹介していきます。
このコラムの目次
お宮参りには「神様への赤ちゃん誕生報告」、百日祝いには「赤ちゃんが一生食べ物に困ることがないように」というそれぞれに意味が込められています。
どちらも、生まれた赤ちゃんが健やかに成長することを願う日本の伝統行事になっています。
次項で、それぞれの意味や内容について詳しく見ていきましょう。
「お宮参り」は赤ちゃんの誕生を神様に報告して、健やかに成長することを願う行事になります。
生後一ヶ月を過ぎた頃の赤ちゃんをその地域の氏神様に報告するため、神社を参拝します。
参拝時は父方の祖母が赤ちゃんを抱っこして参拝するのが正式な方法とされています。
その理由としては、昔、産後1ヶ月ほどの母親は「忌明け」の時期がまだ終わっていないため、母親の代わりとして父方の祖母が抱っこをすることとなっていたのです。
ただ、現在ではこの忌明けについて、そこまで厳しく言われることが無くなったため、母親が抱っこして参拝しても問題はないでしょう。
「百日祝い」は赤ちゃんが一生食べ物に困ることが無いようにという願いが込められた行事になります。
百日祝いは別名「お食い初め」とも呼ばれており、生後100日が経った赤ちゃんに祝い膳を盛りつけた料理を食べる真似をさせることや、祝い箸の先を歯固めの石につけ、それを赤ちゃんの口に付けることを行う日本の伝統行事になります。
「できれば1日でまとめて行ってしまいたい」と思う方も多いと言います。
地域によって多少前後はしますが、正式なお宮参りの日程としては、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目として決められています。
しかし、百日祝いは生後100日~120日の間に行うものとされています。
行う時期が異なることはもちろん、各行事をきちんと行うにはそれなりの時間がかかってしまうため、可能であれば日にちを分けて行う方がゆっくりと落ち着いてできるでしょう。
ただ、やはり母親と赤ちゃんの体調に合わせるのが一番良い方法だと言えます。
生後30日頃は母親の体調も完全には戻っていない場合が多いです。
また赤ちゃんへの授乳も頻繁に行わなければならないため、さまざまな点で負担が大きくなってしまいがちです。
生後100日前後であれば、母親と赤ちゃんの生活サイクルが徐々に合ってくる頃なので少し余裕が出てくるでしょう。
また親族が遠方に住んでいるという場合は、短期間内で日程を合わせることが難しいということもあります。
このように母親・赤ちゃんの体調面、生活サイクル面や、親族との日程調整の面を考慮し、お宮参りと百日祝いを1日にまとめて行うという家庭も最近は多くなってきているようです。
今回はお宮参りと百日祝いの違いについて、まとめて一緒の日程に行っても良いのかという内容も併せてご紹介しました。
お宮参りと百日祝いはどちらも生まれたばかりの赤ちゃんの今後の成長を願うという日本の伝統行事になります。
最近では母親・赤ちゃんの体調面や日程調整の難しさから、この2つの行事をまとめて1日に行う家庭も多いようです。
素敵なお祝いごとなので行事に参加する全員が無理をすることがないよう、日程を調整してお祝いしてみてくださいね。