七五三のお参りは神社で行う?それともお寺?
最終更新日:2022年2月12日 11:27
七五三のお参りを予定している方の中には「神社とお寺、どちらでお参りするべき?」という疑問をもたれていることもあるでしょう。
家の近くに神社ではなくお寺がある場合、お寺にお参りをしても良いのか迷ってしまう方も少なくないかと思います。
今回は、七五三のお参りは神社かお寺どちらにすれば良いのかという内容についてご紹介していきます。
このコラムの目次
元々七五三は、旧暦の11月に氏神様の元にお参りし、収穫のお礼と共に子どもの成長を感謝する形で始まったものとされています。
土地の氏神様がその地域に住む子どもを守ると言われていることから、近所の神社にお参りをすることが一般的です。
その一方で、お寺でも七五三のお参りを行うことができます。
仏教においてはご先祖様や仏様が子どもを守るという風に言われていることから、子どもがすくすく成長できていることを感謝するようにしましょうと言い伝えられています。
どちらにお参りするとしても大切なことは、「祝う気持ち」と「感謝する気持ち」です。
子どもが元気に成長できていることを報告し、感謝する気持ちをもってお参りをしましょう。
神社とお寺、どちらにお参りすれば良いかということについて、これといった決まりはありません。
両親が子どもの成長を感謝する気持ちがあれば、どちらでお参りを行っても良いのです。
先述で軽く触れましたが神社では氏神様が、お寺ではご先祖様や仏様が子どもを守ってくれます。
そのため、自宅近所の家族に縁のある神社・お寺にお参りをしに行くのがおすすめです。
また七五三はあくまでも子どもが主役になるため、自宅から遠かったり、境内に長い階段があったりするような神社・お寺は避けるようにする方が安心です。
子どもがしんどくなる・ぐずって泣いてしまうようなことにならないために、なるべく近所から近い場所で、すんなりとお参りができるところを選ぶようにしましょう。
注意しなければならないのは、神社とお寺ではお参りの作法が少し違うということです。
それぞれのお参り作法や流れをご紹介していきます。
まず鳥居の前で止まって背筋を伸ばし、一礼をした後で境内に入るようにします。
この際、参道の中央は神様の通り道であるとされているため、参道の端を歩くようにしてください。
つぎに手水舎に寄り、手・口を水で清めるようにしましょう。
本殿前で一度会釈をしてお賽銭を賽銭箱に入れた後、「二礼二拍手一礼」の順にお参りします。
もう一度会釈して、参道の端の方を歩いて戻るようにします。
鳥居を振り返って最後に一礼をして終わりとなります。
お寺の正門前でまず一礼をした後、合掌をして境内に入るようにします。
正門足元に敷居がある際には、その敷居を踏まないように注意しましょう。
次に手水場に寄り、手・口を水で清めるようにします。
本堂でお賽銭を賽銭箱に入れた後、両手を合わせて目を閉じて静かに祈るようにしましょう。
お寺でのお参りの際に手をたたくのはNGです。
こちらは神社でのお参りの作法になりますので、間違えないように注意してください。
今回は、七五三のお参りは神社かお寺どちらにすれば良いのかという内容についてご紹介しました。
一般的には神社で七五三のお参りを行う方が多く見られますが、お寺でお参りを行っても問題ありません。
ただ神社とお寺ではお参りの作法が少し違ってきますので、間違えないように注意しましょう。
家の近くに神社がないから遠方の神社にお参りに行くという方もいらっしゃるのですが、家の近所にお寺があるという方は、お寺で七五三のお参りをしてくださいね。