卒業式当日に気をつけたい卒業袴のマナーをご紹介
最終更新日:2022年2月12日 11:31
卒業袴を用意されている方の中には、「卒業袴を着用する際のマナーを知っておきたい」と思われている方も多いかと思います。
卒業式当日、普段着慣れない袴を着て焦ってしまわないように、いくつかのマナーを押さえておきましょう。
今回は、卒業式当日に気をつけたい卒業袴のマナーについてご紹介していきます。
このコラムの目次
大学や専門学校の卒業式には、華やかな卒業袴を着る予定の方も多いのではないでしょうか?
近年ではレンタルできる卒業袴のお店も増え始め、卒業袴でのファッションスタイルも幅広いものになっています。
普段着る機会の少ない卒業袴をとびっきりおしゃれに着こなすことができれば、大満足な卒業式の思い出を作ることができるでしょう。
しかし普段は着慣れない卒業袴であるからこそ、卒業袴を着た時にはそのマナーをしっかり守りたいもの。
卒業袴を美しく着こなすために、知っておきたいマナーをいくつかご紹介します。
卒業袴のマナーについて、場面ごとにいくつかご紹介していきます。
椅子に座る際には洋服着用時のように深く腰掛けようとするのではなく、浅めに腰掛けるようにしましょう。
スカートのように卒業袴を押さえながら座ってしまうと、布地が引っ張られてしまい、着崩れる原因につながってしまいます。
椅子に座る際には、袴の両脇の隙間から後ろにかけて手を入れて、引っ張られないよう余裕をもたせるとスムーズに座ることができます。
また浅めに腰掛けて背筋を伸ばすようにすれば、より綺麗に見えるでしょう。
会場での階段を移動する際には、卒業袴の長い丈を踏んでしまいそうになることがあるかと思います。
階段を上る際には、袴の両脇から手を入れ、袴の前の部分を浮かせるようにして上るようにしてください。
階段を下りる際には、同じように袴の後ろの部分を浮かせるようにします。
卒業袴の裾を踏んでしまうと、着崩れする原因にもなりかねないため、階段を移動する際には、とくに注意しましょう。
卒業式後、お祝いの食事会に参加される方もいるでしょう。
食事会では飲み物の乾杯をしようと、腕を高く上げることもあるでしょう。
その際には、着物の袖から二の腕が見えてしまうかと思います。
しかし、和装着用時は着物の袖から腕が見えるのはマナー違反であるとされています。
着物の袖口を反対の手で押さえるようにして、できる限り腕を見せないようにして乾杯すると所作も美しく見えます。
卒業袴を着てトイレに行く際には必ず、袴の裾が床についてしまわないよう袖を袴の帯の部分に入れるようにします。
また袴はスカートと同じ筒状になっているため、洋服のスカートと同じ要領でトイレを済ませることができます。
卒業式前や終わった後には、卒業袴を着たまま車に乗り込むこともあるでしょう。
車の乗り降りを行う際には、袴の裾を持ち上げたまま、車に対して90度の方向を向いて、車のシートにお尻から座るようにします。
そして膝の上に袴の袖を乗せてお尻を回し、足を車の中に乗せるようにします。
卒業袴の裾・袖を車のドアに挟まないように注意してください。
今回は、卒業式当日に気をつけたい卒業袴のマナーについてご紹介しました。
卒業袴のマナーは袴を汚さないようにするだけでなく、美しく着こなすための作法でもあります。
普段はあまり着慣れていない袴であるからこそ、基本となるマナーを覚えておくようにして、着こなせるようにしていきましょう。