【お宮参りの着物】男の子の着物の選び方について
最終更新日:2022年2月12日 11:31
お宮参りとは、神様に赤ちゃんの誕生を報告して、その健やかな成長・長寿をお願いしに行くことを指します。
このお宮参りが初めての外出行事になる赤ちゃんには、正式な服装として「着物」を着せなければなりません。
ただ普段着ることがない着物となると、「どうやって選べば良いのだろう…」と悩まれる方も多いはず。
本記事では、お宮参り時の男の子の着物の選び方についてご紹介していきます。
このコラムの目次
男の子の赤ちゃんの場合、黒色・紺色といったような落ち着いた伝統的な色を基調とした着物が人気を集めています。
このような濃い色味の着物であれば、季節を問わずに着用することができます。
また濃い色味の着物生地を選ぶと、着物の柄・金糸といった装飾が綺麗に映るというのも人気の理由の一つであると言えます。
上記のカラー以外にも、グレー・緑・白といった明るめカラーもあります。
着物の地色カラーによって着物全体の雰囲気が大きく変わるため、さまざまなものを比較検討するようにしましょう。
着物に描かれている柄・絵柄で選ぶという選び方もあります。
このような男の子用の着物に描かれている柄・絵柄には、それぞれ違った意味が込められているのです。
以下にそれぞれの柄・絵柄とその意味をまとめてみました。
・兜:邪気や厄から子どもを守る
・鷹や鯉:大成や出世
・松:長寿と威厳
・宝船:門出をお祝いする
・龍:出世や飛躍
・束ね熨斗:人の縁や長寿
男の子用の着物は、織り方により「綸子(りんず)」「縮緬(ちりめん)」の2種類の生地に分けることができます。
質感にも大きく違いがあるため、赤ちゃんの着物を選ぶ際にはこの点にも注意しながら選ぶようにしましょう。
「綸子(りんず)」系の生地の特徴は、その美しい光沢感にあります。
高級感も漂わせているため、写真撮影を行う際には赤ちゃんの可愛らしさを引き立たせることができます。
また、一般的に男の子の着物には家紋を入れられるものなのですが、生地そのものに光沢感があると地模様が浮かび上がるように見えるため、柄・絵柄が入った着物とはまた違った良さを楽しむことができます。
また「縮緬(ちりめん)」系の生地は、凹凸が光を反射して着物の色に深みを与えてくれます。
生地の感触はしっとりとしており、生地も丈夫なものであるため比較的長期間使い続けることができます。
お宮参りの赤ちゃんに着せる着物というものは、正絹で織られることが多いのですが、価格帯や手入れの行いやすさを重要視して、ポリエステルといった化学繊維で作られた着物を選ぶ方も多くいます。
着物の加工法の違いによっても、見た目・雰囲気は大きく変わってきます。
染料を使って着物の柄を描く加工法になります。
「手描き染め」という手描きで描く方法もありますが、一般的には一層鮮やかな色味を引き立たせることのできる「型染め」が採用されています。
着物に刺繍が施されているものもあります。
刺繍は、技術はもちろん非常に多くの時間・手間が必要になります。
ワンポイントの刺繍が施されているような着物もありますが、絵柄全体が刺繍で描かれた「総刺繍」は立体感と迫力があります。
本記事では、お宮参り時の男の子の着物の選び方についてご紹介しました。
お宮参りの着物を選ぶ際には、着物の色・柄・生地素材・加工法の4つのポイントに絞って選ぶことが大切です。
「何をどう選べば良いの?」という方はこちらのポイントを意識して、素敵な着物を赤ちゃんに着せてあげてくださいね。