振袖の柄や模様には意味がある?振袖の模様に隠された素敵な願い
最終更新日:2020年6月13日 09:53
振袖には華やかな模様や柄があります。これらにはそれぞれ意味があるのをご存じでしょうか?
振袖のデザインを選ぶ際に意味を知っていると、さらに選ぶのが楽しくなりそうですよね。そこで今回は、振袖の代表的な模様や柄の意味をご紹介します。
このコラムの目次
正六角形を上下左右につないだ幾何学模様のことをいいます。
亀の甲羅に似ていることから亀甲と呼ばれ、亀は長寿の象徴であり縁起の良い柄としてお着物によく使われています。
鶴は亀と同様「長寿」を意味する縁起の良い鳥。幸せを祝う場で着るお着物の模様として昔から選ばれてきました。
鶴は一度夫婦になると一生添い遂げる唯一の動物です。夫婦円満の意味もあり婚礼にもおすすめです。
蝶は古典柄でもモダン柄でも使用される人気の柄です。
かれんな蝶の姿は女性らしい印象を与えます。古くからある言葉でも女性は蝶に例えられることもあり、優雅に羽ばたく姿から、美しさや吉兆の象徴といわれています。
牡丹の花は、小さな丸いつぼみから大輪の美しい花を咲かせるため「幸福」や「高貴」という意味を持ちます。
寒い冬でも青々とした葉をつける松と竹、冬を乗り越えて花を咲かす梅の様子から、中国では清廉潔白の象徴とされていました。日本では苦難に耐え忍び花開く様子を「おめでたい」として吉祥文様の1つとなっています。
お着物に限らずさまざまな祝いの席で使われる柄です。
振袖の柄としてトップクラスの人気を誇る桜柄。
桜は、一斉に花を咲かせることから「豊かさ」や「繁栄」とバッグやアイテムにもよく使われる柄です。
お着物の柄でよく用いられている幾何学的な模様で、麻の葉を六角形に見立てて図案化したもの。
麻の葉は成長が早いことから子供の成長祈願とされ、子供の産着にもよく用いられます。
色彩の華やかさや、丸い愛らしい形で人気の手まり柄。子供や若い女性の愛らしさを強調する柄です。
手まり柄には、その丸い形から「すべてが丸くおさまりますように」という願いが込められています。お守りとして手まりをもたせるという習慣があったことから「魔よけ」という意味も込められています。
丸は始まりも終わりもない、無限を表す縁起の良い文様。鏡柄や花を丸く描く花丸文などさまざまなものを描いた文様があります。
円=縁につながることから、花嫁衣装に好まれる柄です。
振袖の柄には、祝いの席やおめでたい席にふさわしい吉祥文様や、着る方の幸福を願う柄、美しさや愛らしさを引き立てるものなどさまざまあります。
成人式は一生に一度のおめでたい日。ぜひ、ひとつひとつの柄の意味を知り、ご自身にふさわしい柄の振袖を選びましょう。