卒業式の袴には草履それともブーツ?小学生の卒業袴の履物について
最終更新日:2020年6月13日 09:47
最近では小学校の卒業式で袴を着用する子も増えてきています。
そこで悩むのが履物について。袴に合わせるのであれば古風な草履、もしくはハイカラさんスタイルを楽しめるブーツという選択肢があります。
せっかくの卒業式ですからかわいく決めたいもの。そこで今回は草履とブーツ、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
このコラムの目次
袴のブーツスタイルは、大正ロマンの「ハイカラさん」スタイルといわれ、古風ながらもかわいいため現代でも人気のスタイル。
袴にブーツを合わせたスタイルは、西欧文化が導入された明治時代に始まりました。床に座るのではなく椅子に座る生活が主流になり、生活習慣の変化に合わせて女学生の間で袴に靴を履くスタイルがおしゃれでかわいいと流行ったのがきっかけです。
草履は脱ぎ履きがしやすく、袴の柄を選ばないところがメリット。
サンダル感覚でサッと履ける上に、派手な柄からシンプルなものまで違和感なく合わせられます。袴と草履との相性を気にせず、自分好みの色柄のものや巾着・髪飾りといった小物をコーディネートにすることが可能です。
一方、普段履きなれていないため歩きにくかったり、靴ずれをおこしたりというデメリットもあります。小学生であればなおさらです。
特に雨や雪など天候の悪い日には不向きですので、十分な注意や対策が必要です。
ブーツは草履と違い、ヒールの高さがあるため背が低い方でもスラリと印象になり、スタイルアップが期待できます。また大正時代に流行した、レトロでかわいいハイカラさんスタイルが楽しめます。
草履と違って歩きやすく、雨や雪の日など天候の悪い日にも着用ができます。
しかし、脱ぎ履きがしにくく手間がかかったり、紐がほどけたりするなどというデメリットもあります。また袴の柄やデザインによってはブーツを合わせづらかったり、式典に向いていないカジュアルな印象になってしまったりする場合もあるため、コーディネートのバランスを考える必要があります。
袴の長さは履物によって変える必要があります。
草履はくるぶしが見えない程度に長めに着付けるのが一般的です。丈が短い袴を合わせてしまうと、足袋と足の境目が見えてしまうので注意しましょう。
一方、ブーツは足首のあたりを目安にやや短めに着付けると足を美しく見せてくれます。丈が長い袴を合わせてしまうとブーツを脱いだ時に裾を踏んで転んでしまう危険性もあるため注意してください。
袴を選ぶ時は、履物によって袴の長さを調節しましょう。
袴に合わせる履物は草履・ブーツどちらもメリットとデメリットがありますので、合わせる袴や好みによって選択すると良いでしょう。
ただし、袴の長さは履物に合わせて調節する必要があります。草履の場合は、悪天候の場合の対策も用意しておくと安心です。
せっかくのハレの日ですから、とびっきりかわいい姿で卒業式にのぞんでくださいね。