子供の1歳の誕生日は背負い餅でお祝い!一升餅の由来や背負わせ方
最終更新日:2020年6月12日 11:54
1歳の誕生日のときに行う一升餅のお祝い。一升餅のお祝いには特に決まりなどはなく、家庭の自由というところがほとんどです。
そんな一升餅のお祝いにはどんな由来や意味があり、なぜ一升餅を背負わせるのでしょうか?今回は、一升餅のお祝いについて詳しくご紹介します。
このコラムの目次
一升餅のお祝いは「背負い餅」ともいわれることから分かるように、もち米一升分のお餅を子供に背負わせる行事です。
一升は現代の単位に換算すると約2kg、これを赤ちゃんが背負うのは難しいもの。諸説ありますが、一升餅を背負って立てた子はその成長を喜び、座ったままの子は長く親元に残る(家を継ぐ)、転んでしまっても「厄落としになる」といわれ、どんな状態でも縁起が良いものとされています。
また地方によっても祝い方が違い、背負うのではなくお餅を踏むところもあるようです。
一升餅の「一升」と子供のこれからの人生という意味の「一生」をかけて、「一生食べ物に困らないように」「これからの一生が健やかに過ごせるように」と願いを込めて行われます。
赤ちゃんの健やかな成長を祝う行事のため、実際に一升餅を持って立てるか立てないかは問題ではありません。
また一升餅の丸い形から、円満な人生を送れるようにという意味もあります。最近では丸い形だけでなく、ハート型や紅白のお餅を使用する方も増えているそうです。
旧来は、1つの大きなお餅を風呂敷に包み、斜めがけにして子供に背負わせるのが一般的でした。
最近では、大きな一升餅ではなく小さいサイズのお餅を一升分詰めたり、赤ちゃんの安全面を考えてお餅を詰めたリュックを背負わせたりします。
お餅を切り分ける手間も省け、風呂敷に比べ赤ちゃんの安全面も確保できるためおすすめです。
日本では、お米には特別な力が宿るといわれています。特にお餅は米粒がぎゅっと凝縮していることから、よりいっそう特別な力が宿る神聖な食べ物と信じられてきました。
また、お餅はハレの日に食べたり、お正月に神様にお供えしたり、お祭りや行事、結婚や出産など人生の節目に食べられる物とされ、お祝いには不可欠な食べ物だったため、特別な1歳の誕生日には縁起の良いお餅でお祝いをするようです。
最近では、重さや消費のことを考え、一升餅ではなくパンやお米を背負わせることもあるようです。
一升餅のお祝いは、1歳の誕生日にこれからの子供の成長をみんなでお祝いする行事。
一升餅のお祝いに決まりごとは特にありません。地域によってしきたりが違う場合があるため、聞いておくと良いでしょう。一生に一度のお祝いのため、背負っている姿を写真に残しておくと良いかもしれませんね。
子供の安全を第一に考え、素敵なお祝いにしましょう!