七五三でもらった絵馬 飾り方から処分の仕方まで
最終更新日:2023年1月22日 16:55
こんにちは、大阪・兵庫でフォトスタジオを運営している「photo efy」です。
お子様の健やかな成長を願い七五三で絵馬を購入したりプレゼントされたりして飾ってはみたものの、一定の期間を過ぎるとご利益のあるものだけにどのように取り扱ったら良いのか困ってしまうことも少なくありません。
絵馬を適切に処分することで、神様や贈って下さった方に感謝の意を示したいところです。
このコラムの目次
七五三で神社へ行きお布施を収めて祈祷をしてもらうと授与品が渡されることがあり、その中には絵馬や破魔矢、千歳飴、お守り、祈祷札などが入っていることがあります。
それぞれにお子様の健やかな人生を願う意味があり、絵馬は願い事を記入することで叶うように祈ったり、破魔矢はこれから来るかもしれない災いを射抜いて退治し、千歳飴は美味しく頂くことでいつまでも健康であることを願うものです。
お守りは身につけることでさまざまな災いから守られ、祈祷札はその神社で祈祷をしてもらったことを証明します。
その中でも七五三の絵馬は一般的には裏面に願い事を記入して境内の絵馬所に奉納しますが、自宅へ持ち帰ったり知人からプレゼントとして自宅で受け取った場合には神棚に飾る方法もあります。
願い事を書いてから境内の絵馬所に向かうと金属製のL字フックや木製の棒などがあり、そこへ絵馬についている紐を引っ掛けて飾ります。
絵馬を飾る向きはその土地の慣習によって違いがあり、願い事を書いた面を見せるように飾る場合もあれば、個人の願い事は他人に簡単に見せるものではないとして絵柄の描かれた面を表にして飾る場合もあります。
多くのケースでは既に他の利用者の方が飾っていることからそれに準じて向きを判断できますが、もしも分からなければ、ご迷惑をかけない範囲で宮司さんなどに質問するのもひとつの方法です。
自宅に飾る場合には神棚があるご家庭であれば棚の部分に置きますが、そのままでは安定せずに倒れてしまう場合には専用の台を購入するのがおすすめです。
七五三でもらった絵馬は概ね1年程度飾った後はその役目を終えるため、頂いた神社に返納したり初詣でのお炊き上げや、1月中旬頃に開催されるどんと焼きに出して処分をしてもらえます。
1年間にわたりお子様を守るために悪い気や災いを受けてくれていたことに感謝しつつ、お炊き上げやどんと焼きで焼却することで邪気を払って天へとお返しします。
焼却されたあとは、それぞれの地方自治体のルールなどに従い神社の方で適切な処分が行われるので安心して任せることができます。
それらの伝統的な意味や風習を考慮しなければ燃えるゴミとして出すことも不可能ではありませんが、お子様を守るための大切なものであることから、返納したりお炊き上げをしてもらうなど神事の観点から適切な方法で処分したいところです。
昨今のライフスタイルの変化から神事に対しても柔軟に考える利用者や神社も増えており、従来型のおおよそ1年間で処分をするのではなく、もう少し長い期間持っている方も増えています。
表面に描かれた図柄は芸術性が高いほか、お子様がある程度大きくなった時に当時抱いていた願い事を見せることでお子様にわかりやすいように愛情を示し情操教育にも役立ちます。
また、願い事や無病息災の効果が持続するのは1年間だけではなく、成人する頃まで継続するという考え方もあり、進学や就職、結婚など人生の門出を迎える時期に返納したりお炊き上げに出すというご家庭もあります。
長きにわたって大事に取り扱うことで、七五三の当時に持っていたお子様がいつまでも健やかに暮らしていけますようにという願いが届き、いつまでも神様に見守ってもらうことができます。
七五三の絵馬はお子様の無病息災を願うための伝統的な神事に使用されるものですが、幅広い解釈もありどのように飾ったり処分したら良いのか迷ってしまうことがあります。
多くのケースでは1年間で返納したりお炊き上げで処分をしてもらいますが、成人したり人生の節目を迎えるまで持っている方も増えています。 どんな方法を行うにしても敬意を持ち、見守ってくれたことに感謝しつつ大切に取り扱いたいところです。