【七五三】早生まれの子はどうする?~様々な疑問を解決~
最終更新日:2022年2月12日 13:25
七五三のように、古くからある行事でなおかつ年齢が関係するものだと「早生まれ」や「数え年」などで迷ってしまう方も多いことでしょう。
他にもお参りに良い時期はいつなのか、六曜など日取りによっては避けた方が良いのかなど七五三にまつわる疑問・お悩みを解決します。
このコラムの目次
現在行われている年中行事や習慣は江戸時代より始まったものが多く、昔は誕生年を1歳とする「数え年」で行うのが主流でした。
しかし現代は誕生年を0歳とする「満年齢」が一般的であり、還暦など他の年齢にまつわる行事も満年齢で行うご家庭が増えています。
そのため七五三は、数え年でも満年齢でもどちらでも行って良いとされています。
1月1日から4月1日までに生まれた早生まれのお子さんも同様に、数え年でも満年齢でもどちらでも構いません。
お子さんと同じ学年のお友達が居るのであれば、実年齢とマッチして分かりやすい満年齢の時に済ませると良いです。
本来七五三は11月15日に行われる行事でしたが、現在は細かい日程や期間の制限はありません。
11月15日にお祝いする習慣が出来たのは、旧暦の鬼が出歩かない「鬼宿日」や、秋の収穫を祝う「霜月祭」も同じ日であり子どもの成長を祝うようになったなど、さまざまな説があります。
一般的には10月中旬から11月下旬にかけての期間の、土日や祝日を利用してお祝いするケースが多いです。
あまり遅くなると防寒対策が必要になったり、逆に早過ぎると残暑の中着物や衣装を着なくてはならなかったりします。
できれば10〜11月中に済ませた方が良いでしょう。
七五三の日取りを決めるにあたって、暦の一種であり大安や仏滅など縁起ものに深い関わりのある「六曜」が気になる方もいらっしゃることでしょう。
しかし当日に祈祷を行う神社やお寺、つまり神道・仏教と中国の暦である六曜は無関係です。
そのため、六曜にこだわる必要は全くありません。
古代中国にて誕生したものであり、運勢占いのカレンダーのようなものと思ってください。
古くは三国時代に諸葛孔明が戦略を立てる際に使ったものとされていますが、諸説があり真偽は不明とされています。
そのためお参りの日は六曜を考慮せずに決めてしまっても、問題はありません。
ただし六曜は冠婚葬祭に関して大きな影響力を持っており、日取り決めの際にこだわる方も少なくないです。
特に7歳の時の「帯解」は子どもから大人に向かって一歩前進する意味合いを持つため、気になる方はできる範囲内で日取りを選ぶようにすると良いでしょう。
お子さんが早生まれの場合はもちろん、4月2日以降に生まれたお子さんに関しても数え年か満年齢かで迷ってしまう方はいらっしゃいます。
数え年で同級生のお友達と一緒にお参りするか、満年齢で後から写真を見た時に分かりやすくするために満年齢で行うか、どちらも魅力的です。
一方で、お子さんの成長にあわせるという考え方もあります。
特に3歳の場合は、数え年で考えると2歳10ヶ月ほどでありオムツをしているお子さんも多いでしょう。
この時期はたった数ヶ月でも驚くほどの成長を遂げるため、3歳になる頃にはイヤイヤ期を脱しているかもしれません。
お化粧したり着替えたり、写真を撮ったり食事をしに行ったりと大変な1日となるため、成長具合を見計らってお参りする年を決めるのが良いでしょう。
古来より続く年中行事ですが、現代は柔軟な考え方が一般的になっておりお子さんが早生まれであっても数え年・満年齢のどちらを選んでも構いません。
また縁起ものである六曜に関しても、七五三は冠婚葬祭ではないため日取りにこだわらなくても良いとされています。
ご家族やご親族と話し合った上で、日程の都合がついてなおかつ良い日取りを選ぶと良いでしょう。