七五三の初穂料について~料金相場と書き方~
最終更新日:2022年2月12日 13:25
七五三を迎えるにあたり、着物・衣装レンタルやスタジオの予約など事前準備はもちろん、当日の神社へのお参りに関しても把握する必要があります。
特に初めて七五三を迎えるご家族は、祈祷の際に支払う初穂料の事をあまり良く知らない方も多いでしょう。
ここでは初穂料についてやのし袋の書き方、料金相場などを解説します。
このコラムの目次
初穂料(はつほりょう)とは、神社で祈祷を受ける際にその対価として支払う謝礼金のことです。
初めて収穫された稲穂の束を「初穂」と呼び、その年に収穫された野菜・果物や初物の魚などを神前に奉納して、収穫に対しての感謝と豊作祈願を行っていた習わしが起源となっています。
古来より神社であげてもらう祈祷や祭事の謝礼に、初穂を奉納するのが慣習となっていました。
時代が移るにつれて農業や漁業を営む人々が減り、初穂の代わりに金銭を献じる家庭が増えていきました。
現在では神社に祝詞をあげてもらい、お祓いを依頼してその謝礼金として金銭を支払うのが一般的です。
七五三に限らず結婚式や地鎮祭・竣工式、お宮参りなど神社で受ける祈祷全般に対しての謝礼金を指します。
初穂料の料金の相場額は、5,000〜10,000円です。
一般的には、5,000円からと提示している神社が多い傾向にあります。
また神社やお寺によっては7,000円や10,000円といったように、予め料金を明示しているケースも多いです。
公式ホームページまたは、電話で予約する際に確認することをおすすめします。
ただし金銭の話であるため、神社によっては料金を尋ねても「お気持ちで結構です」と濁されてしまう場合もあります。
この場合は相場額の範囲内であれば、各自で決めてしまって良いでしょう。
もしどうしても知りたければ、ご近所の方やお子さんのお友達の親御さんに尋ねてみると意外に教えてくれる場合もあります。
お金を包むのし(熨斗)袋は、文房具店やコンビニで購入できる一般的な祝儀袋を使用します。
のし袋の表書きから見ていくと、袋の真ん中の水引(横に伸びる紐)の上部中央に「御初穂料」と書き、下側中央にお子さんの名前を記入してください。
紙幣を入れた中袋の表側に金額を、裏側には氏名と住所を書き込みます。
もし10,000円を納めたのであれば、金壱萬円と記すようにしましょう。
慶事の場合は、のし袋の下側の折が上側になるよう折るのが一般的です。
のし袋を渡すタイミングは、当日お参りの受付を行っている社務所などで受付手続き時に渡します。
注意したいのは、のし袋を直接カバンに仕舞って持ち歩くと水引が曲がったり袋が汚れたりする点です。
風呂敷の役割を果たす「ふくさ」でのし袋を包むと破損せず持ち歩ける上に、婚礼など日本の伝統的な儀式の際に使用できるため1つ持っておくことをおすすめします。
神社に渡すのし袋の表書きには、初穂料の他に「御礼」や「御祈祷料」などがありその中でもよく使用されるのが「玉串料」です。
玉串とは、初穂と同様に神様へのお供え物の役割を果たすものであり、榊の枝に木綿の紙で作られた飾りをつけたものです。
本来は祈祷を依頼した本人が用意していましたが、時代が進むにつれて神社が用意するように変わり、さらには金銭を渡す習慣へと様変わりしていきました。
そのため初穂および玉串料のどちらも七五三や結婚式など各種お祝いの儀式、祈祷や厄払いの際に神社に納める謝礼金のことを指します。
相違点としては、お守りやお札を購入する際も初穂料という言葉が用いられること、葬儀など弔事の際の表書きに使用できるのは玉串料だけという点を覚えておいてください。
七五三の祈祷の謝礼に関しては、どちらを記入しても構いません。
七五三の祈祷の料金は神社によってさまざまですが、一般的には5,000〜10,000円であることが多いです。
具体的な金額が知りたければ、神社のホームページをチェックするか直接問い合わせてみると良いでしょう。
もしご兄弟で一緒に祈祷を受ける場合は人数分の金額を用意する必要がありますが、1つののし袋に納めて氏名欄に連名で記入しても構いません。