小学生は卒業式で袴はダメ?袴を選ぶ際の注意点とは!
最終更新日:2022年2月12日 13:23
小学校での卒業式における服装が大きな話題となっています。
大学生の卒業式では珍しくなかった「袴」が小学生にも広がりを見せており、「卒業袴」を着る子どもが増えてきています。
そこで、これから卒業式で袴の着用を考えている親子が注意しておくことをご紹介します。
このコラムの目次
小学生の卒業式の衣装は、大きく分けると「児童向けのフォーマルな洋装」や「進学する中学校の制服」が主流でした。
そこに近年は女の子を中心に着物の人気が上昇してきています。
男子児童にも袴を着用する例が見られるようになり、服装のスタイルは多様化しているようです。
卒業袴は日本の伝統衣装である着物を取り入れ、とても凛々しく見えるということや、これまで主流だった「洋装」「制服」に対する別の価値観を体現するものとして、保護者の方が希望しているという例も増えています。
見栄えが良く、特別な日であるという非日常感を味わうこともできますので、今後も卒業袴の人気は上昇するものと考えてよいでしょう。
男の子はより頼もしく、女の子はより可愛らしく見える卒業袴を我が子にも着せてあげたいと考える保護者の方には、注意点もありますので確認しておくことをおすすめします。
卒業袴が一般的になるにつれて、全国各地の小学校や教育委員会から、卒業袴の着用について注意されるという事例が増えてきています。
直接的に言っていなくても、遠まわしに着物を含めた卒業袴の着用について、是非を判断して参加させるように保護者に求める文書が出され、困惑しているという方も少なくありません。
最初から制服があり、日常の学校活動において制服の着用が義務付けられている小学校であれば、儀式的行事にも制服で参加するということが当然となりますので、卒業袴を着て参加するということはできません。
また、参加時の服装規定に「進学先の中学校の制服」と明記されている場合においても、卒業袴スタイルでの参加は難しいものと考えて良いでしょう。
そのような規定がない場合においては、基本的に何を着ても自由であると考えても良いものですが、あえて自粛を求める文書が出されたという背景には、子どもが着ると様々な問題があるからだと言われています。
小学校や教育委員会の見解で多いのは、式場到着が着付けに時間がかかってしまい遅れてしまう可能性があるということや、慣れないスタイルのために普段と同じ動作ができず転倒などの危険性があること、トイレに行くことが難しいということなどが挙げられます。
また、経済的に裕福な家庭とそうでない家庭との格差が明らかになりやすいという点も、公平性や平等性を重視する公教育の観点から好ましくないと判断されることが多いようです。
そのため、式への参加は従来どおりの服装として、別の機会に着物姿の写真を撮影するという方法も注目されています。
学校から直接注意されている場合はもちろん着ることができませんが、そうでない場合に着て参加するときには様々な注意点を守ることが必要です。
まず絶対に守らなければいけないのが、式への集合時刻です。
一人が遅れてくるだけでも全体の進行に大きな影響を与えてしまいますので、着付け時間をしっかりと計算しておく必要があります。
子ども自身にも、慣れない服装であることから歩き方や着ている間の動き方を事前指導することが求められますし、容易にトイレに行けないということもしっかりと言い聞かせておかなければなりません。
学校から自粛を求める通知が出るということは、大きな迷惑をかけてしまった児童や家庭が実際にいた可能性が高く、袴を着用して参加させたいという場合には同じような失敗をしないように注意が求められるものと考えておきましょう。
それらのことから、卒業式には通常の洋装や中学校の制服で参加することとして、着物姿の写真を別の機会に撮影するという方法も良いのではないでしょうか。
卒業袴を着てみたいという場合には、衣装の豊富な写真スタジオを利用することがおすすめです。
落ち着いた雰囲気で時間的にも余裕のあるスタジオ撮影で、小学校生活の締めくくりをしてみてはいかがでしょうか。