お宮参りに食事会は必要?費用相場から注意したいポイントまで解説!

2024年6月26日
お宮参りに食事会は必要?費用相場から注意したいポイントまで解説!

お宮参りは、赤ちゃんの健やかな成長を願うお祝いの儀式です。かつては親族一同でお祝い膳を囲み、赤ちゃんの誕生を祝福することが伝統的でした。しかし現代は家族のライフスタイルに合わせ、食事会の有無を選択するケースが増えています。

この記事では、お宮参りの食事会が必要かどうかを由来からまとめました。さらに食事会のパターン別の特徴、費用相場、用意するメニュー、挨拶のポイントなどを詳しく紹介します。お宮参りの食事会の必要性について把握したい方は、ぜひ参考にしてください。

お宮参りの食事会は必要?

赤ちゃんの誕生を祝うお宮参りですが、食事会を開く家庭もあれば、開かずに解散する家庭もあります。したがって、食事会が必要かどうかは一概にいえません。
食事会は家族や親戚との絆を深めるよい機会になる反面、母子の体調面での負担も考慮する必要があります。

必要性について判断するには、そもそもお宮参りとは何か、由来を知ることから始めましょう。そしてお食い初めとの違いを理解したうえで、ご家庭ごとの判断基準を持つことが大切です。

お宮参りは、赤ちゃんにとって人生最初の通過儀礼になります。だからこそ、家族みんなが笑顔で祝福することが何より重要です。ここでは、お宮参りと食事会について詳しく解説します。

そもそもお宮参りとは

お宮参りとは、赤ちゃんが生まれた地域の氏神様に誕生の報告をし、健やかな成長を祈願する日本の伝統的な儀式です。一般的に生後30日前後に神社やお寺を参拝 しますが、地域や宗派によって時期は異なります。

赤ちゃんは、儀式を通して土地の一員として認められ、氏神様の加護を受けられると考えられています。また、お宮参りは親から子へ受け継がれてきた人生の節目でもあり、周囲の人に赤ちゃんの誕生を知らせられます。

お宮参りとは、こうしたお祝いの席を設け、親族や近しい人たちと喜びを分かち合う風習といえます。

お宮参りの由来

お宮参りの起源は諸説ありますが、一説によれば平安時代にまでさかのぼるといわれ、最初期である当時は「産土詣(うぶすなもうで)」と呼ばれていました。また、赤ちゃんが生まれて初めて迎える儀式は出産後7日目の「お七夜」であり、この日に命名を行うことが多かったのです。

江戸時代になると、武家や庶民の間にもお宮参りの風習が広まりました。男の子は生後31日目、女の子は32日目に近くの神社に参拝し、親戚や知人の家へ挨拶回りを行うことが定番となりました。

明治時代以降は、その土地の氏神様への神社参拝が一般的になりました。現在でも赤ちゃんを氏神様にお披露目し、お祓いを受けることで健康と長寿を願うのがお宮参りの目的です。

お食い初めとの違い

お宮参りと混同されやすいのが「お食い初め」です。どちらも赤ちゃんの成長を祝う行事ですが、意味合いが異なります。
お食い初めは、赤ちゃんが生後100日前後に初めて固形食を口にする儀式です。「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、祝い膳を用意し、赤ちゃんに食べさせる真似をします。

お食い初めは自宅で行うことが多いですが、お宮参りは外出しなければなりません。最近はお宮参りとお食い初めを同じ日に済ませる家庭も増えていますが、本来は異なる行事です。

お宮参り後の食事会は必要?

お宮参り後の食事会は、絶対に必要というわけではありません。家族の事情や考え方によって判断すればよいとされています。
食事会を開くメリットは、親族との絆を深められることです。普段は離れて暮らしている祖父母も駆けつけてくれるでしょう。みんなで赤ちゃんの誕生を祝福し、成長を見守る姿勢を示せます。

一方でデメリットは、母子の体調面での負担が大きいことです。産後間もない母親は、命がけでの出産によるダメージも大きく、外出や長時間の会食が難しいこともあるでしょう。また、費用面での出費も高くなりやすいです。

お宮参り後の食事会は、あくまで無理のない範囲で判断することが大切になります。両家で話し合って最善の選択をしましょう。

お宮参りの食事会における3つのパターン

お宮参りの食事会には大きく分けて3つのパターンがあります。大まかには、以下のとおりになるでしょう。

1. 食事会なしでお参りのみ
2. 自宅で食事会を開く
3. 外食で食事会を催す

ここでは、各パターンの詳細についてまとめました。母子の体調面を最優先に、費用や準備の手間なども考慮する必要があります。それぞれの特徴を把握したうえで、自分たちに合ったスタイルを選びましょう

お宮参り後に食事会なしで解散する

お宮参り後に食事会を開かず、そのまま解散するパターンは珍しくありません。母子の体調があまりよくないときや、費用面での負担を減らしたい場合などには最適な選択肢といえるでしょう。

お参りだけを済ませて早めに帰宅できるのは、赤ちゃんにとっても母親にとっても大きなメリットです。神社から自宅までの移動時間が長いと、赤ちゃんがぐずりだしてしまうおそれもありますが、そうしたトラブルも回避しやすくなるでしょう。

ただし、遠方から駆けつけてくれた祖父母など親族とゆっくり過ごせない点はデメリットです。軽食だけでも一緒に食べるか、記念撮影だけでもするとよいかもしれません。また、事前に早期解散の理由を説明しておくことがおすすめです。

お宮参り後に自宅で食事会をする

お宮参りの後は、自宅で食事会を開くのが一般的です。親族を招いて手料理でおもてなしすれば心温まるひとときになりますし、産後間もないママの体調を重視してデリバリーやケータリングサービスを活用するのもよい方法です。

家族だけでなく親族が集まるお祝いの席になるため、万全のおもてなしをしたいと張り切るママは少なくありませんが、産後の体調を考えると張り切りすぎるのはNGです。夫婦ともに協力しつつ、無理のない範囲でのおもてなしに留めるのがベストでしょう。

たとえば、お取り寄せグルメなどは特別なお祝いの席に華やぎを添えるだけでなく、皿に盛り付けるだけですぐ食卓に出せるなど、準備の負担も軽くできます。このように、自宅での食事会は、外食に比べ母子の負担を少なくすることを目的に計画するのがおすすめです。

自宅であれば、授乳やおむつ替えなども普段どおりのペースでできるほか、普段着のまま赤ちゃんを抱っこできるため、フォーマルな服装での外食よりも気楽に済ませられるでしょう。

お宮参り後に外食で食事会をする

お宮参り後に外食で食事会を開くパターンも珍しくありません。レストランや料亭の個室を予約して、両家の顔合わせも兼ねるケースは多いです。
また、せっかくの晴れ姿を披露できるのも外食ならではです。自宅と違った格式高い雰囲気のなかで、プロのシェフが腕を振るった祝い膳に舌鼓を打ちながら、赤ちゃんの誕生を盛大に祝福できます。

何より、食事の準備や後片付けから解放されるのがうれしい点です。ママにとっては育児と家事で大変な時期なので、おもてなしの負担を減らせるのはメリットといえるでしょう。

ただし、費用が高くなる可能性があります。さらに、食事時間が長引くことで母子の体調管理に響くケースもあるほか、個室でない場合は授乳に困る可能性が高いです。外食で食事会を開く場合は、事前に店の設備を確認しておきましょう。

お宮参りの食事会にかかる費用相場

食事会にかかる費用相場を把握しておくことはきわめて重要です。また、誰が食事代を支払うのかもしっかりと決めておく必要があります。
ここでは、お宮参りの食事会にかかる費用についてまとめました。

会食の費用相場

お宮参りの食事会にかかる費用相場は、参加人数や開催場所によって大きく変わってきます。
自宅で食事会を催す場合、手作り料理なら食材費のみで済みます。ケータリングを頼む場合は、一般的な目安でいえば1人3,000〜5,000円が目安になるでしょう。

外食の場合は1人5,000〜10,000円が相場です。高級店なら1人20,000円以上になることもあります。
ですが、お祝いごとだからといって無理をする必要はありません。どこまで現実的な予算で計画を立てられるかがポイントです。

食事代は誰が支払う?

お宮参りの食事会を開催する場合、悩みの種になるのが「食事代を誰が支払うのか」という問題です。一般的には食事会の幹事となる両親が支払うことが多いですが、両家の祖父母から多めのお祝い金をいただくケースも珍しくありません。

「孫の誕生を祝福したい」という祖父母の思いを汲んで、会食費用に充てることもよい選択肢です。ただし、事前に負担について話し合っておかないと、当日にトラブルとなる可能性があるため注意しましょう。

企画段階のうちに、両親と祖父母の間で費用負担のルールを決めておくのが賢明です。「うちでは祝い着を用意するから、食事代はお任せします」といった具合で、双方の出費のバランスを考慮しましょう。

お宮参りの食事会で用意するメニューは?

お宮参りの食事会で用意するメニューの定番としては、赤飯、海老料理、鯛料理、ちらし寿司が挙げられます。それぞれの特徴を理解して、最適なメニューを選びましょう。

赤飯

お宮参りの定番メニューといえば赤飯です。めでたい席では欠かせない縁起物なので、食事会には最適といっていいでしょう。誰もが食べられるメニューとして知られているので、心置きなく提供できます。

赤飯は、ささげまたは小豆を加えて炊き上げます。ささげは小豆によく似た豆ですが、煮たときに小豆よりも割れにくく、しっかりとした食感が特徴です。

海老料理

お宮参りの祝い膳には、海老料理を添えるのが定番です。海老は腰が曲がっているため「腰が曲がるまで長生きできるように」という願いが込められていることでも有名で、長寿の象徴として知られています。ゲストへのおもてなしの心を表すには、欠かせない食材のひとつです。

焼き海老やお吸い物の具材など、アレンジ次第でさまざまな料理に活用でき、殻付きの海老はお皿の上でもよい雰囲気を演出してくれます。食べやすさを重視し、殻をむいて出すなど配慮するのもよいでしょう。とくに、子ども用にはむき海老を用意しておくと安心です。

鯛料理

鯛は「めでたい」という言葉に通じることから、慶事に欠かせない縁起物です。お宮参りの祝い膳でも、焼き魚や姿造りなどでよく登場します。丸ごと1尾を用意するのが一般的ですが、切り身でも代用できます。

ちなみに鯛の尾頭付きには「初めから終わりまでよいことがある」という意味があります。末永い幸せを願う気持ちを表すのに、最適な料理といえるでしょう。
味付けは、素材の旨味を引き立ててくれる塩焼きや、あっさりとした味わいの煮つけがおすすめです。お吸い物や潮汁に鯛を加えるのもよいでしょう。上品な味わいをプラスして、お祝いムードを盛り上げましょう。

ちらし寿司

最近では、お宮参りの食事会でちらし寿司を用意する家庭が増えています。酢飯の上に、色とりどりの具材を散らした見た目の華やかさは、お子様連れのゲストを喜ばせてくれること間違いなしです。

具材は旬のものを使うのがポイントになります。春なら菜の花、夏ならオクラなど、旬の味覚を取り入れましょう。ごぼうや蓮根のような縁起物もいれるとなおよいです。

盛り付けには少し手間がかかりますが、丁寧に行うと見栄えがぐっとよくなります。自宅での手作りなら、一味違った特別感を演出できます。

お宮参りの食事会で必要な挨拶について

お宮参りの食事会で必要な挨拶としては、感謝の気持ちを伝えることが何よりも重要です。さらに赤ちゃんの成長エピソードを伝えたり、健康を祈ったりすることもポイントになるでしょう。ここでは、お宮参りの食事会で必要な挨拶について詳しく解説します。

感謝の気持ちを伝える

挨拶のスタートとして有効なのが、感謝の言葉を伝えることです。お宮参りに駆けつけてくれた親族や、日頃から支えてくれる周りの人への感謝を忘れずに伝えてください。

とくに遠方から足を運んでくれた祖父母には「本当にありがとう」と直接伝えることをおすすめします。「孫の誕生を心から喜んでくれてうれしい」という気持ちを添えることで、素晴らしいひとときを過ごせます。

さらに夫婦間での感謝も忘れずに伝えましょう。「あなたがいたから赤ちゃんを授かれた」「育児を頑張ってくれてありがとう」など、普段は照れくさくて言いづらい思いを言葉にして伝えるチャンスです。

感謝の気持ちをストレートに伝えることは、家族の絆をより深められます。まずは「ありがとう」を言葉にすることが大切です。

赤ちゃんの成長エピソードを伝える

感謝の気持ちを伝えたら、次は1か月の間に見られた赤ちゃんの成長ぶりを伝えましょう。赤ちゃんの成長エピソードを事細かく伝えることで「〇〇ができるようになった」と、みんなで成長を喜び合えるはずです。

たとえば「毎日表情が豊かになっている」「ミルクをよく飲むようになった」など、具体的なエピソードを交えるのがポイントです。一緒に暮らしていない家族にとって、赤ちゃんの近況はなによりの関心事なので、誰もが笑顔で聞いてくれることでしょう。

さらにママやパパの育児奮闘記を話すのも効果的です。「夜中の授乳は大変だけれど、赤ちゃんの寝顔を見ると頑張れる」など、リアルな思いを伝えましょう。知られざる子育ての苦労話に、祖父母も思わずうなずくこと間違いなしです。

赤ちゃんの健康を祈る

最後は赤ちゃんの健やかな成長を願う言葉で締めくくります。「この子が病気や怪我なく育ってくれますように」と切に祈る親心を伝えることがポイントです。
また「この先も家族みんなが幸せでありますように」というメッセージを込めるのもいいでしょう。ゲストに対しても「みなさまのおかげで、赤ちゃんは健康に育っています」と感謝を示すことで、誰もが幸せなムードに包まれます。

そして「今日お集まりのみなさまの健康も心からお祈りしています」と、締めの言葉を添えてください。我が子のお宮参りで高齢の祖父母と顔を合わせられるのは、本当にありがたいことです。親族の絆を確かめ合える貴重な機会だと強く意識することで、素敵な挨拶ができるでしょう。

お宮参りの食事会では誰が挨拶する?

お宮参りの食事会では、誰が挨拶するのかが重要になります。一般的には両親ですが、祖父母が挨拶するケースも珍しくありません。
ここでは、お宮参りの食事会で誰が挨拶するのかを詳しく解説します。

両親が一般的

お宮参りの食事会は一般的に、赤ちゃんの両親が主催します。そのため、挨拶は両親が行うケースが多いです。「今日はお集まりいただき、本当にありがとうございます」と、感謝の言葉から切り出せば、何の問題もなく食事会を開催できるでしょう。

挨拶でのポイントとしては、赤ちゃんの誕生や成長の喜びを伝えつつ、これからの健やかな育ちを祈ることです。最後は「ささやかですが、お食事を用意いたしました。ごゆっくりお過ごしください」と、締めくくりましょう。

両親のどちらが話すかは状況次第ですが、普段から会話上手な方が担当してもよいでしょう。もちろん両親で分担するのも問題ありません。息の合った挨拶なら、ゲストはほっこりと和むはずです。

祖父母が挨拶するケースも

祖父母が食事会の挨拶をするケースもあります。たとえば、孫の誕生を心から喜び、お宮参り当日も率先して動く場合は、祖父母が挨拶するのもよいでしょう。
「○○(赤ちゃんの名前)の誕生を心からお祝いしたくて、今日はこの席を設けさせていただきました」と切り出すことで、自然な挨拶ができます。そのうえで両親への感謝とねぎらいを述べるのがポイントです。

「この度は本当におめでとう。大変だったでしょうが、これからは私たちも手伝わせてもらいます」など、具体的な協力の申し出を添えるのも効果的です。
最後は「みんなで○○の成長を見守っていきましょう」と、力強く宣言しましょう。こうした頼もしい言葉は、両親の大きな支えになるはずです。

食事会の挨拶例

食事会の挨拶例は、具体的にどんな言葉を話せばいいのかわからないものです。ここでは、お宮参りの食事会ですぐに使える挨拶例を紹介します。
今回は、両親版と祖父母版、それぞれの例文を用意しました。そのまま読み上げるのはもちろん、アレンジを加えるなどして活用してみてください。

赤ちゃんとの思い出エピソードを盛り込めば、より心に響く挨拶になるはずです。会の雰囲気や参加者の顔ぶれなども考慮しつつ、ベストな言葉選びを心がけましょう。

【両親】

「本日は大変お忙しいなか、○○(赤ちゃんの名前)のお宮参りにお越しいただき、誠にありがとうございます。おかげさまで、昨日無事に参拝できました。

○○が誕生してから、もうすぐ1か月が経とうとしています。毎日少しずつ表情が豊かになり、ママの顔を見つめて微笑んでくれるようになりました。元気にすくすく育ってくれている○○を見ていると、家族みんなの顔に自然と笑顔が溢れます。

そんな○○の成長を、遠方からわざわざ見届けに来てくださった祖父母のみなさま。心から感謝申し上げます。これから先も、みなさまの知恵や愛情を借りながら、○○との楽しい思い出をたくさん作っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、そろそろお腹が空いてきたころでしょうか。本日はささやかではございますが、お食事を用意いたしました。どうぞごゆっくりとお過ごしください。」

【祖父母】

「みなさま、本日はお忙しいなかお集まりいただき、誠にありがとうございます。この度、孫の○○がお宮参りを無事に済ませ、健やかに成長していることを心からお慶び申し上げます。

初孫の誕生に、私も妻も大変喜んでおります。あやすたびに可愛らしい寝顔を見せてくれる○○に、日々癒されております。
そんな○○を授かり、新米ママとして頑張ってくれている□□(赤ちゃんのママの名前)。心身ともに大変な日々だと思いますが、あなたの頑張りをおじいちゃんおばあちゃんはしっかりと見守っていますからね。

そして、仕事と育児の両立に奮闘している△△(赤ちゃんのパパの名前)。家族思いのあなたを、私は誇りに思っています。これからも□□をしっかりと支えてあげてください。

さて、本日この場にお集まりのみなさま。○○の誕生を心よりお祝いくださり、本当にありがとうございます。今日のためにお忙しいなか時間を割いてくださったこと、重ねて御礼申し上げます。

それでは乾杯のご発声を、私からさせていただきます。○○の健やかなる成長と、ここにいるみなさまのご多幸を、心よりお祈り申し上げます。乾杯!」

お宮参りの食事会で注意するポイントは?

お宮参りの食事会で注意するポイントとしては、母子の体調が最優先、外食なら授乳・おむち替えスペースがあるか確認する、長時間の外出にならないようにすることです。また、食事会の席順を把握しておきましょう。

母子の体調が最優先

お宮参りの食事会で最優先すべきことは、赤ちゃんとママの体調です。慣れない育児に追われている最中のママは、睡眠時間が十分に取れず疲労が溜まっているかもしれません。

「せっかくの機会だから」と張り切ることは大切ですが、無理のない範囲で対応することが何より肝心です。また、赤ちゃんの機嫌が悪くなった時は、ゆっくり休憩を取るのもひとつの選択肢です。

食事会の途中でも、遠慮せずに授乳やおむつ替えをしましょう。体調が優れない場合は、途中退席も視野に入れておいてください。

外食なら授乳・おむつ替えスペースがあるか確認する

食事会を外食にする場合は、事前の下見がカギを握ります。なかでも重要になるのが、授乳スペースとおむつ替え台の確認です。

赤ちゃん連れOKの個室があれば申し分ありません。座敷なら赤ちゃんを寝かせておくこともできるでしょう。個室でなくとも、パーティションで区切られた空間があれば気兼ねなく過ごせます。周囲の視線を気にせず、おむつ替えや授乳に専念できます。

もしそうした設備がない場合は、近くのショッピングセンターなどをあらかじめ確認しておくようにしましょう。

長時間の外出にならないようにする

赤ちゃんを連れての外出は、想像以上に体力を要します。一般的に、生後1か月の赤ちゃんの体重は3.5kg程度から6kg前後にもなる ため、長時間の抱っこは大きな負担となるでしょう。

さらにおむつや着替え、ミルクの用意など、赤ちゃんのための荷物も大量にあります。そんななか、長時間の外出を強いるのは避けたいところです。
食事会の開始時間と終了時間は、あらかじめ設定しておくことをおすすめします。遅くとも2時間程度を目安に、時間を区切るのがおすすめです。

【番外編】食事会の席順について

お宮参りの食事会では、家族の座る席順に多少のマナーがあります。格式高い会食の場合は、メインテーブルは赤ちゃん、両親、祖父母の順に並ぶのが一般的です。
家族の長である祖父母を真ん中に配置し、その両脇に赤ちゃんと両親が座ります。親族は、両親との続柄に応じて着席しましょう。近しい親族ほどメインテーブルに近い席次になるのがマナーになります。

とはいえ、堅苦しく考える必要はありません。むしろ両家がバランスよく混ざり合えるよう、臨機応変に対応するのもよい方法です。赤ちゃんを抱っこしてもらいたい人の隣に両親が座るのも問題ありません。

お宮参りとお食い初めを一緒にする場合のメリット・デメリットは?

お宮参りとお食い初めを一緒にする場合のメリットは、費用が抑えられること、親戚の予定が合わせやすいこと、母子の負担を減らせることが挙げられます。
一方でデメリットは、赤ちゃんの成長過程を実感しづらいこと、両方の準備で大変なことの2点です。

メリット1.費用が抑えられる

お宮参りとお食い初めを一緒にする最大のメリットは、費用を節約できることです。別々に行事を行うと、飲食費やお車代などの交通費が2度手間になりますが、両者をまとめて行うとそれぞれの費用を抑えられます。

1回の会食で済ませられるため、トータルの費用を大幅にカットできる点が魅力です。もちろん料理の内容次第ではありますが、1回分の祝い膳代で収まるのはコスト面で大きなメリットといっていいでしょう。

メリット2.親戚の予定が合わせやすい

お宮参りとお食い初めを一緒にするメリットは、遠方から駆けつけてくれる親族の方々の労をねぎらえる点です。2つの行事を同時に行えば、予定を合わせやすくなるほか、一度で顔を合わせられます。

親戚の心理的な負担が少なくなるほか「日程が合わない」と断られるリスクを減らせます。それぞれを同時に行うことで、両家の親族には赤ちゃんとの触れ合いを十分に楽しんでもらえるでしょう。

メリット3.母子の負担を減らせる

生後1か月のお宮参りは、母子ともに負担がかかります。授乳やおむつ替えに追われ、慣れない育児に四苦八苦しているパパやママは多いことでしょう。そんななか、行事の準備に追われるのは大きなストレスとなります。

しかし、お宮参りとお食い初めを一緒に行えば、母子の負担を最小限に抑えられます。外出の機会が1回で済むため、赤ちゃんへの影響を少なくできます。

デメリット1.赤ちゃんの成長過程を実感しづらい

お宮参りとお食い初めを一緒にするデメリットは、赤ちゃんの成長過程を実感しづらくなることです。生後1か月と100日では、赤ちゃんの体つきも表情がガラリと変わります。

「あのときはあんなに小さかったのに」と感慨にふけるパパやママも少なくないでしょう。「もっと小さいころの写真が欲しかったな」と後悔する可能性もあるため、成長の節目を大切にしたいのであれば、2つの行事を分けるといいでしょう。

デメリット2.両方の準備で大変

お宮参りとお食い初めを同時に行うと、両方の準備を一気にこなさなければなりません。赤ちゃんの晴れ着を用意したり、お祝い膳のメニューを考えたりと、育児に追われるなかでの準備は結構な負担になるものです。

「お食い初めの食器が間に合わない」「お宮参りの予約を忘れていた」などのハプニングを避けるためにも、食事会の計画は入念に行う必要があります。

──────あわせて読みたい──────
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参拝する時期や服装の選び方も解説
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まとめ

お宮参りに食事会は絶対に必要というわけではなく、あくまでも母子の体調を最優先して、本人たちが希望する内容と条件にすれば問題ありません。
お宮参りはたいへん貴重ですが、何よりも重視したいのは赤ちゃんの現状です。時間はあっという間に過ぎ去るため、現在の姿を記憶に強く残したい場合は記念撮影がおすすめです。

フォトスタジオefyでは、赤ちゃんの現在と大切な時間をしっかりと撮影いたします。ロケーション撮影にも対応しておりますので、お宮参りの記念に素敵な写真を残したい方は、ご予約ページよりご連絡ください。

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