中山寺(兵庫県宝塚市)のお宮参りが人気!お礼参りとの違いや撮影時の注意点を解説
お宮参りとは、赤ちゃんが生まれて初めて神社やお寺に参拝し、神様に感謝して健やかな成長を願う日本の伝統行事です。初めてのお宮参りは、どこで行うか迷う方が少なくありません。
そんな方におすすめしたいのが、兵庫県宝塚市にある中山寺です。こちらは、お宮参りのスポットとしても高い人気があります。
本記事では、中山寺が人気の理由や、参拝の流れ、アクセス方法、祈祷料、日程などの基本情報を解説します。また、お宮参りとお礼参りの違いや服装のルールについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
このコラムの目次
お宮参りは、生後1か月前後の赤ちゃんを神社やお寺へ連れて行き、無事な誕生を感謝し、これからの健やかな成長を祈る日本の伝統行事です。寺社では「初参り」と呼ばれることもあり、家族がそろって赤ちゃんを迎える最初の大切な儀式とされています。
中山寺は兵庫県宝塚市にあり、安産祈願や子授け祈願で有名なお寺です。お宮参りは、神社でもお寺でも行えます。
中山寺でお宮参りをする家庭では、妊娠中にお守りを授かった流れで、そのままお宮参りを行うことが多いのが特徴です。また、歴史的に有名なお寺であり、アクセスも良好なため、選ばれる理由となっています。
ここでは、中山寺の基本情報について紹介します。
兵庫県宝塚市の中山寺は、聖徳太子によって創建されたと伝えられる日本最初の観音霊場で、安産祈願で有名です。奈良時代には堂塔伽藍が多数存在し、時代の有力者の信仰と寄進を受けて現在の伽藍が形成され、1,400年を超える歴史を誇ります。
1646年には、徳川家光の命で再建された本瓦葺の格式高い二重門(山門)が登場し、兵庫県指定文化財に指定されています。この門は「望海楼」とも呼ばれ、かつては遠く海を望むことができたとされ、境内の入口に位置し、さとりを求める人々や悪いものを防ぐ役割を果たしていました。仁王像の周りには足腰の健康を祈願したわらじが奉納されています。
本堂は1578年に焼失し、1603年に再建されました。兵庫県の有形文化財として指定されており、毎月18日に観音さまのご縁日には、本尊の秘仏、十一面観世音菩薩が公開されます。安産祈願や子どもの祝い、また西国三十三所巡礼の一環として多くの参拝者が訪れます。
また、2017年に再建された青龍塔は、日本では珍しい青色の五重塔で、仏の智恵と東方を司る青龍を象徴しています。地下にはネパールの寺院から持ち帰られた釈迦の遺骨「舎利」が安置され、堂内には釈迦如来を本尊とする700体の羅漢像が並びます。
中山寺が安産祈願で名高い理由には、妊娠中の参拝者をあたたかく迎える雰囲気があります。腹帯に祈祷を受け、安産を願う方が連日訪れます。徳川時代から豊臣秀吉の子授け祈願を叶えた求子・安産の寺とされ「子宝の寺」として信仰されてきました。
中山寺の特徴は、本尊が女人救済の「十一面観世音菩薩」になります。安産の観音さまとも呼ばれており安産の寺と認知されています。
そういった背景から腹帯に祈祷を受け、安産祈願の後、無事に赤ちゃんが誕生すると、お宮参りを兼ねて再び中山寺を訪れる流れが根付いています。
また、七五三でも同じお寺でお参りをする家族が多く、子どもの成長の節目ごとに足を運ぶ方も珍しくありません。妊娠から出産、その後の子どもの成長まで、一貫してお世話になれるのが人気の大きな理由といえます。
中山寺での祈祷は、平日と土日祝・大安で受付時間が異なります。事前に確認しておくとスムーズに行動できます。
・土日祝・大安の祈祷受付時間
午前:9:30、10:00、10:30、11:00、11:30
午後:12:00、12:30、13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:00
土日祝・大安の日は、朝9:30から30分ごとに祈祷が行われます。
・平日の祈祷受付時間
午前:9:30、10:00、10:30、11:00、11:30
午後:13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:00
平日の12:00と12:30には祈祷が行われないため、その時間帯に到着した場合は、境内にある喫茶店「梵天」で休憩を取ることができます。
ただし、授乳中の方やカフェインや糖分を控えたい方には、喫茶店の利用が難しい場合もあります。その際は、祈祷殿内にある広い待合室で休憩できます。
また、中山寺の境内は美しく、気候がよければ待っている間に写真を撮るのもおすすめです。
中山寺でお宮参りをする際の祈祷料は「10,000円」です。前日までに準備し、のし袋に入れて持参しましょう。一般的に、受付時に財布から現金を直接取り出して渡すのはマナー違反とされています。
そのため、事前にのし袋を用意し、準備しておくのが理想的です。
中山寺での祈祷は、受付時間が9:00〜15:30までとなっており、予約なしで随時行われます。祈祷自体にかかる時間は約30分ですが、受付から待機時間を含めるともう少し長くなることがあるため、スケジュールに余裕を持っておくことをおすすめします。
祈祷を受ける際は、祈祷開始の15分前には受付を済ませることが重要です。さらに、開始の5分前には必ず待合室にいるようにしましょう。受付所から祈祷場所まで少し距離があるため、移動時間も考慮しておきましょう。
また、赤ちゃんを抱っこしながら衣装を着るのは慣れていないと意外と時間がかかることがあるため、早めに準備を始めるとスムーズに進みます。受付時に、必ず祈祷の開始時間を確認し、計画的に行動することが大切です。
中山寺は、阪急宝塚線「中山観音駅」から徒歩約1分の距離にあります。駅を出て参道に進んで、少し上ると境内に到着します。また、JR宝塚線「中山寺駅」からは、北西方向へ徒歩約10分の距離です。
阪急電鉄を利用する場合「中山観音駅」は宝塚線に位置しています。JRの場合「中山寺駅」は福知山線(宝塚線)に位置しており、大阪、京都、木津、京田辺、高槻などの方面から宝塚・三田方面行きの電車を利用し、アクセスできます。
お車でお越しの場合、宝塚インターチェンジを出て川西方面(東)へ約500m進み、安倉中交差点を左折します。さらに約1km先の中山寺西交差点を右折し、阪急中山観音駅南側に到着します。
なお、中山寺には専用の駐車場はありませんが、周辺にいくつかの私営駐車場があるため、そちらを利用できます。しかし、周辺道路が混雑することもあるため、公共交通機関の利用を検討することをおすすめします。
また、中山寺の境内は美しく整備されていますが、一部に段差や階段があるため、車いすやベビーカーでの移動には配慮が必要です。エスカレーターやエレベーターも設置されていますが、すべてのエリアには対応していないため、境内全体への車いすアクセスには限界があります。
安産祈願の後に行う参拝には「お宮参り」と「お礼参り」があります。どちらも赤ちゃんの誕生に関わる大切な行事ですが、目的が異なります。
お宮参りは、赤ちゃんが誕生したことを神仏に報告し、健やかな成長を願う行事です。一方で、お礼参りは「無事に出産できたことへの感謝」を伝えることに重きを置きます。これらの行事は別々に行うのが一般的ですが、同じ日にお宮参りとお礼参りを兼ねても問題ありません。
お宮参りの時期は、一般的に男の子は生後31日目、女の子は生後32日目が目安とされています。一方、お礼参りは出産後1年以内に行うのが一般的です。
ただし、生後1か月頃は母親の体調や赤ちゃんの様子を考慮し、時期をずらして行うケースも多いです。そのため、赤ちゃんの誕生から1年以内に、お宮参りとお礼参りを同時に行う人も少なくありません。
お礼参りとは、妊娠中に安産祈願を行った神社やお寺へ、出産の報告と感謝を伝える行事です。この際、授与された腹帯やお守りを返納することもあり、母子ともに健康であることへの感謝を込めて参拝します。
お礼参りは必須ではありませんが、感謝の気持ちを表すために行う方も多くいます。また、喪中の時期でも参拝は問題ありません。
さらに、お礼参りの際に申し込める「母子息災祈祷」も人気があります。赤ちゃんの健やかな成長と、お母さんの産後の健康を祈願する祈祷で、お札が授与されるのが特徴です。
中山寺では、お宮参りの日にあわせてお礼参りを行う方も多くいます。安産祈願で授かったお守りや腹帯を返納し「ありがとうございました」という感謝の気持ちを伝えます。
お礼参りのタイミングに厳格な決まりはなく、産後すぐの参拝が難しい場合は、母子の体調に合わせて別の日に改めて訪れることも可能です。
また、直接参拝が難しい方のために、お守りや腹帯の郵送返納も受け付けています。遠方の方や、体調がすぐれず外出が難しい方には、こちらの方法もおすすめです。
中山寺での祈祷は、受付から終了まで60分程度かかります。
まず、門の横にある総合案内所で祈祷の申し込みを行います。その後、祈祷を受ける「祈祷殿」へ移動します。祈祷が始まるまで、待合室で待ちます。時間が来ると、スタッフから案内があり、家族全員で祈祷部屋に入室します。その後、祈祷が行われます。
祈祷が終了したら、お札やお守りなどの授与品を受け取り、すべての手続きが完了した時点で、祈祷は終了となります。
参拝者が多い場合、待合室から祈祷部屋に入るドアと、終了後に出るドアが異なることがあります。そのため、待合室には戻らないことになるため、荷物を置きっぱなしにしないように注意が必要です。
お宮参りの時期については、男の子は生後31日、女の子は生後32日あたりが一般的とされています。しかし、現代では赤ちゃんや母親の体調、天候、生活リズムを優先して時期を決める方が増えています。
多くの家庭では、1か月健診を終えてから、ある程度落ち着いたタイミングでお宮参りに出かけることが一般的です。
まず、祈祷中の写真撮影は原則禁止となっています。ほかの参拝者の妨げにならないよう、スマートフォンやカメラの使用は控えるようにしましょう。
もしプロのカメラマンに撮影を依頼する場合は、事前に寺務所に許可を取る必要があります。無断で撮影を行うことはトラブルの原因になるため、必ず連絡を忘れずに行いましょう。
さらに、境内には段差が多くあるため、赤ちゃんを抱っこして移動する際は抱っこひもを使うなど、安全を考慮して行動することをおすすめします。赤ちゃんのお世話グッズ(おむつや着替えなど)は多めに持参し、急なトラブルにも対応できるように準備しておくと安心です。
中山寺でお宮参り当日にプロのカメラマンを手配する場合、まず商業撮影の許可を寺務所から取得する必要があります。出張撮影の実績が豊富なスタジオに依頼すれば、機材やスケジュール調整を含め、全面的にサポートを受けられます。
赤ちゃんがぐずった際も、経験豊富なカメラマンなら臨機応変に対応し、自然な表情を逃さずに撮影を進めてくれるため、安心して任せられます。
撮影時には、寺院のルールを守り、ほかの参拝者への配慮を忘れないことが大切です。赤ちゃんの体調に合わせて、無理なく進行することを意識することで、満足のいく仕上がりが期待できます。
フォトエフィーでは、衣装選びから撮影プランまでトータルでサポートいたします。また、お宮参りでは、助産師研修を受けたスタッフがカメラマンとペアになって、赤ちゃんのかわいい写真を撮影します。
フォトエフィーでは、安心してお任せいただける体制でお子さまの大切な瞬間をしっかりと記録いたします。お客様の思い出に残る時間を大切にサポートいたしますので、ぜひご予約ください。
ここでは、お宮参りの服装について解説します。
お宮参りにおける赤ちゃんの服装には、厳格な決まりはありません。伝統的な儀式であるため、祝着(のしめ)を着せて参拝するケースが多いですが、ベビードレスやベビードレスに祝着(のしめ)を合わせるコーディネートも見られます。
赤ちゃんの服装は家族のスタイルや好みに合わせて選べ、どちらの選択肢も一般的です。
お宮参りの親御さんの服装は、スーツやワンピースなど、きちんとした印象を与える服装が一般的です。とくに母親は出産後まもない時期なため、ウエストを締め付けすぎないワンピースやセミフォーマルなセットアップが選ばれています。
父親は、ダークカラーのスーツやジャケットスタイルにネクタイを合わせるのが一般的で、明るめのネクタイで華やかさをプラスするのがポイントです。祖父母が参列する場合は、全員の装いに統一感を持たせることが大切です。
和装を選ぶ場合は、着付けに時間がかかることがあるため、衣装を早めに決めておくことをおすすめします。
お宮参りでは、赤ちゃんが主役となるため、親御さんや祖父母もフォーマルな服装を心がけましょう。和装でも洋装でも問題ありませんが、派手な色や大きなアクセサリーは避け、全体のバランスを考えて落ち着いた雰囲気にまとめることが大切です。
また、季節や天候にも注意しましょう。夏は薄手の羽織り物を、冬は重ね着して温度調整できるようにしましょう。お宮参りでは長時間外にいることもあるため、靴やインナーにも気を使いましょう。
服装をすべて購入するのは負担が大きい場合もありますが、レンタルを利用すれば、赤ちゃんから大人まで一度にそろえられます。お宮参りで衣装をレンタルするメリットは多くあります。
まず、購入するよりも経済的で、コストを抑えながら高品質な衣装を借りることができます。また、サイズやデザインを専門のスタッフと相談しながら選べ、試着も可能なため、安心して衣装を決められます。
さらに、レンタルサービスでは和装から洋装まで豊富な選択肢があり、季節や天候に合わせて最適な衣装を選べます。加えて、衣装を購入する場合と違って、保管やクリーニングの手間がなく、使用後に返却するだけで済むため非常に便利です。
お宮参りの写真撮影は、大切な思い出づくりのひとつです。中山寺でのお宮参り撮影なら、フォトエフィー宝塚店にお任せください。フォトエフィーでは、ベビー用の可愛い衣装はもちろん、親御さんの衣装レンタルにも対応しており、特別な日にぴったりの準備をお手伝いします。
当店では、助産師研修を受けたスタッフがカメラマンと一緒に赤ちゃんの可愛らしい姿をしっかりと撮影します。授乳やおむつ替えなどで撮影が一時中断することがあっても、スタッフが柔軟に対応いたしますので、安心してお任せいただけます。
さらに、スタジオ撮影だけでなく、中山寺やその周辺での出張撮影も可能です。風情ある境内や美しい風景を背景に、より特別で思い出に残る一枚をお届けします。
仕上げ方法も豊富にご用意しており、データ納品やアルバム作成など、ご家族の希望に合わせたプランをお選びいただけます。アクセスも便利で、中山寺から近いため、祈祷後にスムーズに移動でき、赤ちゃんへの負担も軽減されます。
大切な記念日を素敵な写真として残したい方は、ぜひフォトエフィー宝塚店をご検討ください。
中山寺(兵庫県宝塚市)でのお宮参りは、安産祈願の歴史とアクセスのよさから人気です。土日祝日も当日受付で祈祷を受けられますが、大安や戌の日は混雑しやすいため、余裕を持って訪れることをおすすめします。
祈祷料は10,000円が目安で、祈祷中は撮影が禁止されています。服装は赤ちゃんを中心に家族全員がフォーマルな装いを心がけ、レンタルを利用すれば和装・洋装を一度にそろえることができます。
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