お宮参りの服装で祖父母はどう選べばよい?年代別と注意点を解説!
子どもの誕生を祝う大切なイベントとして、お宮参りを予定している方も多いことでしょう。しかし、祖父母が参列する際に「どんな服装を選べばよいのか」「どの程度フォーマルにすれば失礼がないのか」と悩むこともあるでしょう。
本記事では、お宮参りにおける祖父母の服装について、年代別のポイントや注意点を解説します。また、お祝いの渡し方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
このコラムの目次
お宮参りは、赤ちゃんが生まれて初めて神社やお寺に参拝し、健やかな成長を願う日本の伝統行事です。参加する祖父母は、赤ちゃんや両親がメインになるよう、派手すぎない服装を選ぶことが大切です。
ここでは、年代別に洋装・和装のポイントについて解説します。
40~50代の祖母は、スーツやワンピース、和装など幅広い服装でお宮参りに参加できます。洋装を選ぶ場合は、華美になりすぎないよう注意し、ほどよいフォーマル感を意識して選ぶことが大切です。ここでは、洋装と和装それぞれのポイントについて紹介します。
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お宮参りで40代・50代の祖母が洋装を選ぶ場合、赤ちゃんや母親が主役であることを考慮し、目立ちすぎないように注意が必要です。派手な色やデザインは避け、シックで控えめなカラーを選ぶことがポイントです。
ブラック、グレー、ベージュなど、フォーマル感があり落ち着いた色合いのスーツやワンピースをおすすめします。
ほどよく華やかさを加えたい場合は、素材やシルエットにこだわるとよいでしょう。たとえば、ツイード素材のスーツは高級感を演出し、Iラインシルエットのワンピースは女性らしさを引き立てます。こうしたデザインにより、華美になりすぎず上品で落ち着いた印象を与えられます。
スーツスタイルを選ぶ場合は、ツイード素材のブラックスーツがシックでありながら高級感を引き立て、上品な雰囲気を作り出します。フェミニンさや華やかさを加えたい場合は、ライトグレーやネイビーのカラーを選ぶと、明るさをプラスしつつも落ち着いた印象を保てます。
お宮参りで40代・50代の祖母が和装を選ぶ場合、華やかになりすぎないように心がけることが重要です。主役である赤ちゃんやお母様よりも目立ちすぎないよう、控えめで上品な装いを意識しましょう。
シックなカラーの着物がおすすめです。淡いグレーやピンクグレー、ベージュ、薄い藤色などの優しい色合いの訪問着を選ぶと、ほどよい存在感を保ちつつ、上品な雰囲気を作り出せます。
また、和装の場合も華美になりすぎないことが大切です。以前は黒留袖を着ることが一般的でしたが、最近では目立ちすぎることを避け、淡い色調の着物が好まれる傾向にあります。
さらに、正礼装である五つ紋ではなく、三つ紋や一つ紋を選ぶことが最近では一般的です。これにより、格式を守りつつ、控えめで落ち着いた印象を与えられます。
60代以上の方は、神社内の段差や長時間の移動を考慮し、上品でありながら動きやすい服装を選ぶことが重要です。体への負担を減らし、快適に過ごせるスタイルを心がけましょう。
ここでは、洋装と和装の注意点をそれぞれ紹介します。
60代以降の祖母が洋装を選ぶ際には、地味すぎない色味やデザインを選ぶことが大切です。暗すぎる色やシンプルすぎるデザインは実年齢よりも上に見えてしまうことがあるため、明るめのトーンを意識するとよいでしょう。
淡いグレーやクリーム色、ライトブルーなど、柔らかな明るさを持つ色合いのスーツやワンピースが適しています。
また、ツイードのような光沢感のある素材や、艶やかな生地で仕立てられたワンピースやジャケットを選ぶと、上質感と若々しさを兼ね備えた装いになります。こうした素材感は、上品でありながらも華やかさを演出し、洗練された印象を与えられます。
さらに、少しゆとりのあるシルエットを選ぶことで快適さが増し、長時間の過ごしやすさにもつながります。気温が安定しない季節のお宮参りには、七分袖のワンピースを選んだり、ジャケットと合わせて気温に合わせた調整をすることもおすすめです。
60代以上の祖母が和装を選ぶ際には、ネイビーや深緑といった暗めの色味がよく選ばれますが、淡いグレーやベージュ、うぐいす色、薄紫といった明るめの色合いも非常におすすめです。
また、柄がほとんどない着物はお宮参りのようなお祝いの席では地味に見えてしまうことがあります。華やかすぎる大柄は避けるべきですが、上品でありながら程よい華やかさを演出できるデザインの着物を選ぶことが大切です。
繊細な柄や模様が施された着物は、控えめながらも華やかな印象を与えてくれるため、特別な日を祝うにふさわしい装いになります。
祖父のお宮参りの服装は、一般的に礼服やスーツといった洋装が多いですが、和装を選んでももちろん問題ありません。祖父母の場合、基本的にはお孫さんや両親の服装に合わせて選ぶのがよいでしょう。
また、両家がそろってお宮参りを行う場合、相手方の祖父母とのバランスを考慮することも大切です。両家で服装を統一できるように協力して、事前に服装の打ち合わせをしておくとよいでしょう。
祖父母の服装を考えるときには、単に年代別のポイントを押さえるだけでなく、お宮参りならではの注意点にも目を向けると安心です。ここでは、お宮参りで祖父母の服装を選ぶ際の注意点について解説します。
お宮参りでは、神社への道中やご祈祷の待ち時間などに、祖父母が赤ちゃんを抱っこする場面がよくあります。フリルやビジューが多い服は赤ちゃんの手や口に引っかかったり、引っ張られたりする可能性があるため注意しましょう。
また、滑りやすい素材や腰回りがきつい服は、赤ちゃんをうまく支えられず安定感が損なわれることがあります。抱っこによる汚れが気になる場合は、ミルクや汗がついても目立ちにくい色や素材を選ぶのも一案です。
さらに、動きやすさだけでなく赤ちゃんの体温調節にも配慮し、気温に応じた服装を準備しましょう。さっと羽織れるカーディガンやストールがあると、当日に慌てずに対応できます。
お宮参りでは赤ちゃんと母親が主役です。そのため、祖父母の服装は主役より目立たず、雰囲気を引き立てるスタイルやカラーを意識しましょう。たとえば、母親が落ち着いた色味のワンピースなら、祖母も同系色か少し明るめのトーンを選ぶと、写真全体に統一感が生まれます。
母親が和装を選ぶ場合、祖母も訪問着や付け下げなどであわせれば、写真全体に調和が生まれます。祖父もネクタイの色を母親や祖母の服装とリンクさせると、ほんのりおそろい感が演出できるため好印象です。
赤ちゃんは白やパステル系の服装が基本なため、祖父母はあえて華美すぎないカラーを選びましょう。
お宮参りには父方と母方、両家の祖父母がそろって参加することが一般的です。その際、片方が着物でフォーマル、もう片方がカジュアルすぎると、写真や周囲から見た印象に違和感が生じるかもしれません。
とくに、地域や家族ごとに風習が異なる場合は「こちらはフォーマルな衣装で行く予定ですが、そちらはどうされますか?」と事前にすり合わせることが大切です。ご祈祷後に食事会を予定している場合は、その場にふさわしい服装についても話し合っておくと安心です。
「きちんとした装いにしたい」「動きやすい服で参加したい」など、希望を素直に伝え合えば、トラブルを防げるでしょう。当日は赤ちゃんとご両親が主役なので、両家でフォーマル度をそろえることで、より和やかで素敵な思い出を作れます。
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お宮参りは産後1か月前後に行うのが一般的ですが、天候や家族の状況によっては時期をずらすことも珍しくありません。季節ごとに気温や湿度が異なるため、服の素材や羽織りものなどを工夫する必要があります。
ここからは春・夏・秋・冬に分けて、祖父母が気をつけたいポイントを紹介します。それぞれの季節に合わせた装いで、無理なくお宮参りを楽しみましょう。
春は気温が安定しにくく、朝夕に冷える日もあります。祖母はスーツやワンピースに加え、ジャケットやカーディガンなどを用意すると便利です。パステル系や淡いベージュ、ライトグレーを選べば春らしい柔らかな雰囲気になります。
祖父は明るめのネクタイで爽やかな印象をプラスしましょう。花粉や黄砂が多い時期でもあるため、外での撮影は短めに計画するのがおすすめです。必要に応じて室内での撮影も視野に入れましょう。
赤ちゃんと祖父母の負担を減らしながら、穏やかな春のお宮参りを満喫しましょう。
夏のお宮参りは暑さと紫外線対策が欠かせません。祖母が洋装を選ぶなら、リネンやコットンなど通気性のよい素材を中心に考えてみましょう。淡いブルーやベージュを選ぶと、見た目にも涼しげな印象になります。
和装の場合は、絽(ろ)や紗(しゃ)などの夏用着物が適していますが、どうしても暑さを避けにくいのが難点です。短時間で参拝を済ませるスケジュールにすることで、赤ちゃんや祖父母の負担を軽減できます。
祖父は襟付きシャツで清潔感を保ちつつ、ジャケットは省略しても問題ありません。短時間での参拝と撮影を心がけ、日傘や冷却グッズを活用しましょう。
秋は気温が落ち着き、湿度も低く過ごしやすい季節です。紅葉が美しい神社なら、写真映えも期待できるでしょう。
祖母はストールや軽いジャケットを用意し、朝夕の冷え込みに備えましょう。茶系やボルドー、グレーなどの落ち着いた色合いを選ぶと秋らしい雰囲気を演出できます。和装の場合は、単衣(ひとえ)や袷(あわせ)の着物を時期に合わせて選びましょう。
祖父母の服装が暗いトーンでそろう場合は、小物に明るい色を取り入れて写真が地味になりすぎないよう工夫しましょう。
冬のお宮参りは寒さと乾燥への対策が必要です。祖母がスーツやワンピースを着るなら、コートやストールを重ねて体を冷やさないようにしましょう。
積雪のある地域では、境内や参道が滑りやすくなるため、滑りにくい靴がおすすめです。ヒールを履きたい場合は、防滑加工のソールや太めのヒールを選ぶと安心です。
和装の場合は、着物の下に肌着や腹巻きを着込むなど保温対策を入念に行いましょう。撮影時以外はショールや着物用コートを羽織り、体温を逃がさない工夫が大切です。
また、カイロや手袋などの防寒グッズを活用しながら、赤ちゃんと一緒に楽しく冬のお宮参りを過ごしましょう。
お宮参りは赤ちゃんの誕生を祝う行事であり、祖父母が「お祝い金」を用意するケースも多く見られます。赤ちゃんとご両親に負担をかけず、喜びの気持ちを伝えるためにも、早めの準備を心がけましょう。
ここでは、お宮参りで祖父母がお祝いを渡す際の相場やマナーについて解説します。
お宮参りで祖父母から渡されるお祝い金は、5,000円〜10,000円ほどが目安とされています。ただし、初孫の場合「記念すべき最初のお祝いだから」と金額を多めに包むケースも珍しくありません。
一方で、高額すぎると両親がかえって気を使いすぎてしまう可能性もあるため、自分たちが無理なく出せる範囲で設定するのが望ましいでしょう。また、家族間で「お祝い金はこのくらい」という慣習があれば、それに合わせても問題ありません。
また、父方・母方で金額に大きな差があると気まずくなる場合もあるため、できれば事前に両家で話し合っておくと安心です。お祝い金に加えて、ベビー用品や写真撮影の費用をサポートするなど、現金以外の形で気持ちを伝える方法もあります。
お宮参りで祖父母がお祝いを渡す際には、いくつかのマナーを守ることが大切です。お祝い金は新札を用意するのが一般的ですが、地域によっては「新品すぎるお札は不祝儀を連想させる」と考えられている場合があります。
不安がある場合は、両親や親戚に確認し、軽く折り目をつけたお札を用意しておくとよいでしょう。
お宮参りの際は、神社でのお参り後に、赤ちゃんとその両親にお祝いを渡すことが多いです。神社でのお参りが終わり、落ち着いたタイミングで、式が終了する前にお祝いを渡すようにしましょう。
また、お祝い金を包んだ封筒を両手で渡すことで、相手に対して敬意を示すことができます。封筒の表面を相手に向けて渡し、封筒が逆さにならないように気をつけましょう。
さらに、お祝いを渡す際の言葉も大切です。「おめでとうございます」や「無事にお宮参りができてよかったですね」といった言葉を添えると、より心温まる印象を与えられます。
お祝い金を包む際は、紅白の蝶結びののし袋が一般的です。蝶結びは「何度あってもよいお祝いごと」に使われるため、赤ちゃんの成長を祝うお宮参りにふさわしい水引です。
表書きは「御祝」「御宮参」「初宮参」などがよく使われますが、地域によって異なる場合もあるため、親戚に確認しておくと安心です。
祖父母が夫婦連名で渡す場合は、中央に夫婦の名字を書き、その下にそれぞれの名前を並べます。金額が多い場合は「中袋」を使用し、表に金額、裏に住所と名前を記入しましょう。
郵送する場合は、水引がつぶれないように工夫し、折れにくい形で送ると丁寧な印象になります。こうしたマナーを押さえておけば、当日も慌てずスマートにお祝いを渡せるでしょう。
お宮参り当日がもっともわかりやすいタイミングですが、参拝や撮影の予約が詰まっていると、ゆっくり渡す時間が取れないこともあります。その場合は、前日までに渡すか、帰宅後に改めて手渡すのもよいでしょう。
お祝い金に加えて、名入りのスタイや写真立てなどを一緒に贈ると、より記念らしさが増します。家族写真の撮影時には、お祝いを手にしたショットを残すと、後から見返したときに心温まる思い出になるでしょう。
「大事に使ってね」「これからも楽しく過ごしてね」など、一言そえるだけでも祖父母の優しい気持ちが伝わります。
お宮参りは赤ちゃんと両親が主役の大切な行事です。祖父母の服装は、その場にふさわしい上品さを意識しつつ、主役を引き立てるよう控えめで落ち着いたスタイルを選びましょう。
40〜50代の祖母はきれいめスーツやワンピース、60代以上は動きやすさも考慮した服装がおすすめです。祖父はダークスーツやジャケットスタイルが基本で、両家でフォーマル度をそろえると写真映えもよくなります。
また、赤ちゃんを抱っこする場面も想定し、滑りにくくシワになりにくい素材を選ぶと安心です。季節ごとの気候に合わせた羽織りものや防寒対策も忘れずに準備しましょう。両家で事前に服装やお祝い金について話し合っておくと、当日をスムーズに迎えられます。
フォト・エフィーでは、お宮参りの記念撮影プランをご用意しています。スタジオ撮影はもちろん、神社などでのロケーション撮影にも対応しており、ご家族の特別な瞬間を多彩なシチュエーションで美しく残します。
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