卒業式に袴を着用すべき?前撮りのポイントと費用やタイミングを解説
卒業式は学生生活の節目を祝う大切なイベントです。とくに日本では、女性が袴を着ることが一般的で、伝統的な装いが卒業の瞬間に華を添えます。
しかし、多くの人にとって袴を着るのは初めての経験であり、準備や選び方に悩むこともあるでしょう。
この記事では、袴を着用する理由やメリット・デメリット、かかる費用ついて詳しく解説します。前撮りを成功させるポイントもあわせて紹介するので、卒業式に袴を着て前撮りしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
このコラムの目次
袴は日本の歴史や文化に根ざした特別な装いであり、卒業式という人生の大切な節目にふさわしい衣装です。また、人生の節目となる卒業式では、その姿を記念に残すために前撮りをすることも人気です。
袴を選び、前撮りを計画することで、卒業式がより特別な思い出となるでしょう。
女性が卒業式に袴を着用するのは、明治時代に遡る深い歴史と伝統があるためです。女子教育が広まり始めた明治時代、女学生の制服として袴が採用されました。
学問の場にふさわしい端正な装いとして受け入れられ、今でも卒業式においてその伝統が受け継がれているのです。その後、洋装の普及が進むにつれて、袴は日常の服装から儀式的な礼装へと変化しました。
現在では、卒業式という厳粛な場にふさわしい衣装として、学問と深く結びついた伝統が現代まで受け継がれています。
卒業式は人生の大切な節目であり、これまでの成長を祝う特別な機会です。
袴は、知性と女性らしさを象徴する伝統的な装いであり、卒業式という特別な日にこそふさわしいスタイルです。袴を着る機会は卒業式を除いてほとんどなく、その瞬間を写真に残しておくことで、一生の宝物となる思い出ができます。
また、袴姿はおしゃれで華やかであり、卒業式の記念写真としても映えるため、後々まで鮮やかに思い出せるでしょう。
卒業写真の撮影時期には、前撮り・当日撮り・後撮りの3つのパターンに分かれます。それぞれのタイミングについて、詳しく見ていきましょう。
前撮りとは、卒業式の前にあらかじめ撮影の日を設定し、写真を撮る方法です。多くの学生がこの前撮りを選ぶ理由は、当日の慌ただしさを避けてリラックスした状態で自然な表情や姿を捉えられるからです。
また、卒業式当日の天候やスケジュールに左右されることなく、納得のいく写真を残せます。さらに、前撮りでは袴やドレスなどの装いで撮影するほか、思い出の場所でのロケーション撮影も可能です。
自分らしいスタイルや特別なシーンを、余裕を持って撮影できるでしょう。
当日撮りとは、卒業式が行われるその日に写真撮影をする方法です。
スタジオで式の前後やキャンパス内や校門の前など、思い出の場所での撮影も可能です。卒業式の特別な雰囲気のなか、友人たちとの特別な瞬間を切り取れるため、当日の記憶がより鮮明に残るでしょう。
なお、予約時には、着付けやヘアセット、会場までの移動時間なども考慮する必要があります。当日は忙しい一日になることが予想されるため、スムーズに進行できるよう準備を整えることが大切です。
後撮りとは、卒業式が終わった後に写真撮影を行う方法です。卒業式後の都合のよい日に設定できるため、式当日に撮影する時間が取れなかった方や、袴を着る機会がなかった方にも適しています。
また、前撮りと同様、卒業式で着た袴や思い出の場所でのロケーション撮影を自由に楽しめます。リラックスした気持ちでじっくりと写真に臨めるのはもちろん、卒業証書を手にした写真も収められるでしょう。
なお、卒業後の旅行や引っ越し、新生活の準備が重なると多忙になる可能性が高まります。
予定が本格化する前に、撮影日を計画しておくことをおすすめします。事前に撮影の日程を確定させておくことで、忙しい時期に余裕を持ち、スムーズに撮影を進められるでしょう。
ここでは、袴姿で卒業式の前撮りを行うメリット・デメリットを詳しく紹介します。
前撮りを選ぶ最大のメリットは、撮影に専念できる時間が十分に取れることです。
卒業式当日は式典の準備やスケジュールが優先されるため、納得のいく写真が撮れないケースも少なくありません。前撮りなら撮影専用の時間を確保できるため、スケジュールに追われることなく、余裕を持って撮影に臨めるでしょう。
また、たっぷりと時間を取ることで、ヘアメイクやスタイリングにじっくりと時間をかけられ、理想の仕上がりを実現しやすくなります。さまざまなアングルやポーズでの撮影も楽しめるでしょう。
前撮りでは、プロのカメラマンがさまざまな角度やシチュエーションで多くのカットを撮影してくれます。そのため、必ず満足のいく写真を手に入れられるでしょう。
一方、卒業式当日に友人と記念写真を撮るだけで、スタジオ撮影をしない方も少なくありません。袴姿の写真は残せますが、後から見返してみると、期待通りのショットが残せないことも少なくありません。
しかし、前撮りをしておけば、プロの技術でしっかりとした思い出を写真に残せるので、後悔することはないでしょう。
前撮りを選択すれば、卒業式前に自分の袴姿をしっかりと確認できます。撮影中に写真データをチェックできるため、自分の袴姿がどのように見えるかを客観的に把握できるでしょう。
また、前撮りの日と卒業式当日で2回、袴を着られます。和装が好きな方やファッションにこだわる方にはうれしいポイントです。さまざまなポーズを試しながら、姿勢や仕草を工夫することで、袴姿をより美しく引き立てられるかも研究でき、卒業式当日に自信を持って臨めるでしょう。
さらに、一部のスタジオでは和と洋の衣装2着がセットになったプランも用意しています。異なる衣装に合わせたヘアメイクで、前撮りと卒業式当日の違った雰囲気を楽しめるため、特別な思い出が増えるでしょう。
前撮りには、専用の撮影プランやサービスが含まれるため、撮影代金が別途かかります。
卒業式当日に袴を着て撮影すれば、1回のヘアメイクと着付けで撮影と式の出席を済ませられます。卒業式当日の費用に加えて、ヘアメイクや袴のレンタル、アルバム制作費用などを事前に把握し、予算を十分に計画しておきましょう。
前撮りを行う際には、撮影のタイミングに合わせて早めの準備が欠かせません。なかでも、袴選びは慎重に行う必要があります。
とくに、人気のある柄やデザインの袴は早く予約が埋まってしまうことが多く、後から変更が難しくなる可能性があります。また、袴だけでなく、小物や髪飾り、ヘアメイクの予約も同様に早めに押さえることが重要です。早めに確認しておくことが大切です。
さらに、撮影日が近づくにつれて、希望する撮影スタジオやロケーションの予約が取りづらくなることも考慮しなければなりません。袴の予約だけでなく、撮影場所や日程の調整も同時に進めていきましょう。
後悔しないように、撮影日が決まったらすぐに準備に取りかかり、余裕を持って対応することが大切です。
ここでは、卒業式の前撮りにおすすめ時期や予約するタイミングを詳しく紹介します。
卒業式の前撮りは、基本的には卒業式の前であればいつでも可能です。ただし、7月から11月 は予約が取りづらくなることが多いため、希望する撮影日が決まったら早めに予約することをおすすめします。
また、7月や8月に撮影を予定している方は、夏の間に日焼けして肌のトーンが変わることを避けるため、できるだけ早い時期に撮影を済ませるとよいでしょう。
なお、費用を少しでも抑えたい場合は、卒業式の直前に前撮りを行うとよいでしょう。たとえば、卒業式の前日に撮影を行うことで、袴のレンタル料金を1回分に抑えられる可能性があります。事前にスタジオに確認して、最適なタイミングで撮影を計画しましょう。
ロケーション撮影を考えているなら、涼しくなり始める9月末以降は撮影に最適な環境が整います。
とくに9月後半から11月にかけては、気候が安定しており、撮影に適した環境が整います。暑さや湿気が少なく、心地よい気温のなかで撮影できるため、快適に進められるでしょう。
なかでも秋は紅葉が美しく、袴姿と相まって素晴らしい写真を残せます。自然の美しい背景が、袴の色合いやデザインを引き立て、より魅力的な写真を撮影できます。
また、秋は多くの人が就職活動を終え、スケジュールに余裕ができる時期です。そのため、撮影の準備や撮影当日に十分な時間を確保しやすく、リラックスして撮影に臨めるでしょう。
卒業式の前撮りは、撮影希望日の少なくとも3か月前には予約を済ませておきましょう。
とくに、気候が安定する9月から11月に屋外でのロケーション撮影を希望する場合、早めの予約が欠かせません。この時期は七五三シーズンとも重なり、スタジオの予約が取りにくくなります。
なお、フォト・エフィーでは、撮影日の天候が悪くなってしまっても前日まで再調整が可能です。スタジオ撮影とロケーション撮影、商品が一緒になったお得なセットも用意しておりませので、お気軽にお問い合わせください。
卒業式の前撮りは、着付け、ヘアメイク、撮影後の写真選びなどが含まれても、全体で1〜3時間程度 で完了します。
たとえば、午前中に撮影を行うと、一日のスタート時にフレッシュな状態で臨めるため、清々しい印象の写真が期待できます。一方で、午後の撮影では、光の変化を利用して異なる雰囲気の写真を撮ることが可能です。
どちらの時間帯を選ぶかは、撮影したい写真のスタイルや当日のスケジュールに応じて決めるとよいでしょう。
なお、前撮りの流れは、最初にヘアメイクと化粧を施し、外見を整えることから始まります。次に、仕上がった状態で撮影が行われます。撮影が終わると、撮影された写真の中から気に入ったものを選ぶ作業に進むのが一般的です。
各工程の時間を考慮して、スケジュールに余裕を持って計画しましょう。
前撮りの際には、成人式当日と同じように、しっかりとした着付けとヘアメイクが施されます。全体で、約1時間半 を見込んでおくとよいでしょう。
なお、具体的なイメージがある場合は、あらかじめ参考となる写真を用意しておくと、担当者との意思疎通がスムーズになります。イメージを正確に伝えることで、思い描くスタイルに近づけられるでしょう。
ただし、すべてのスタジオが着付けやヘアメイクを提供しているわけではありません。スタジオによっては、外部の美容院に依頼する必要があります。事前にスタジオに確認し、必要なサービスが含まれているかどうかを確認してから予約することが大切です。
スタジオでの撮影にかかる時間は、30分から1時間程度 です。
撮影の流れは、まずスタジオに到着後、撮影前に簡単な打ち合わせが行われることが一般的です。ここで、撮影の目的や希望するスタイル、ポーズについて確認します。
次に、カメラマンが指示を出しながら、ポーズや表情を調整しながら撮影を進めていきます。撮影中は、衣装やヘアスタイル、メイクが崩れないように注意を払いつつ、リラックスして撮影に臨みましょう。
撮影が終了した後、撮影された写真のなかからお気に入りのカットを選ぶには、通常1時間程度かかります。
約1時間かかる理由は、プロのカメラマンによって撮影された写真がすべて高品質で魅力的だからです。写真にはさまざまなポーズや背景があり、それぞれが異なる良さを持っています。そのため、どのカットを選ぶべきかをじっくり考える必要があります。
また、選定作業は単に「気に入った写真」を選ぶだけではなく、最終的な写真アルバムのデザインやカット数を決める重要な工程でもあるのです。しかし、多くのスタジオでは、写真選びの際にプロのアドバイザーがサポートしてくれます。アドバイザーの助言を受けることで、よりスムーズに選定が進むでしょう。
クオリティや撮影のコンセプト、個々の好みを考慮しながら選びましょう。
卒業式の前撮りを考えている方の中には、費用に対する心配をしている方も多いでしょう。
ここでは、前撮り費用の相場や撮影場所により料金の違い、費用を抑える方法について詳しく紹介します。
卒業式の前撮りにかかる費用は、撮影からアルバム完成まで多くの要素によって変動します。全体的に見ると、平均的な相場は約35,000円〜50,000円です。
具体的な内訳として、撮影代は1枚あたり3,000円〜5,000円、現像代が1枚1,000円〜2,000円であることが一般的です。データ代も1枚3,000円〜5,000円ですが、プランによっては無料となることもあります。アルバム代は約20,000円〜60,000円で、アルバムの素材や枚数によってはさらに高額になるでしょう。
なお、多くの写真館やスタジオでは、これらのサービスがパッケージプランとして提供されており、コストを抑えられる場合があります。しかし、撮影のカット数や撮影日の曜日によって料金が加算されるケースが多いため注意しましょう。
前撮りを計画する際は、詳細な条件を確認し、予算に合ったプランを選ぶことが重要です。
卒業式の前撮りには、撮影場所によって料金が大きく異なります。
主要な選択肢には、地元の写真館、百貨店の写真館、大手チェーンの写真館、ハウススタジオ、出張撮影があります。
地元の写真館での撮影は、約28,000円〜40,000円が相場で、移動の手間が少ないため便利です。しかし、スタジオの設備やアルバムの選択肢が限られている場合があります。
百貨店の写真館では、料金は約28,000円〜60,000円です。長年の経験が生かされ、高品質な写真が期待できます。家族が買い物をする間に撮影を進められるメリットがありますが、衣装レンタルがない場合は、自分で衣装を持参する必要があるでしょう。
大手チェーンの写真館では、約32,000円〜70,000円の費用がかかります。お得なプランや豊富なスタジオセット、アルバムの選択肢があり、撮影品質も高いですが、ヘアメイクや着付けが含まれるケースが一般的です。
ハウススタジオでの撮影は、約35,000円〜80,000円の相場です。ユニークな内装やおしゃれなスタジオセットが魅力ですが、高額になる傾向があります。しかし、ほかにはないクオリティの高さで満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。
出張撮影を依頼する場合、相場は約10,000円〜15,000円です。コストを抑えられる一方で、天候などの影響を受ける可能性があります。
各撮影場所の特性を理解し、ニーズに合った選択をすることが大切です。
卒業写真の費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。まず、写真のみのプランを選ぶことで、フルプランより大幅にコストダウンできます。
また、全データを購入せずに、必要な写真だけを選んで購入することで、データの追加料金を回避し、コストを抑えられるでしょう。
ほかにも、写真館の繁忙期を避けることで、料金を安くできます。とくに卒業式直前は混雑するため、2月などの空いている時期を選ぶのがおすすめです。
最後に、ヘアセットやメイク、着付けを自分で行い、衣装もレンタルせずに自前のものを使うことで、追加の費用を節約できます。自分に合った方法を活用して、卒業写真の費用を賢く抑えましょう。
卒業式の前撮りでは、準備の進行具合が写真の仕上がりに大きく影響します。満足のいく写真を残すには、事前にしっかりと計画を立てることが大切です。
ここでは、卒業式の前撮りをスムーズに行うために押さえておきたいポイントを紹介します。
前撮りすることで卒業式当日はゆとりを持って過ごせますが、そのためには別の日に半日から1日ほどの時間を確保する必要があります。
とくにシーズン中は予約が集中しやすく、前の方の進行状況によって待ち時間が発生することもあります。また、ロケーション撮影では移動が必要な場合もあり、1日がかりになることも少なくありません。
撮影に予想以上の時間がかかることもあるため、前撮り後に予定を入れてしまうと集中できず、自然な表情が出にくくなる可能性があるでしょう。リラックスしたよい表情を写真に収めるには、余裕を持ったスケジューリングが大切です。
もし前撮りの時間が取りにくい場合は、卒業式当日の撮影を検討するのもひとつの方法です。
すてきな写真を撮るには、食事の工夫と体調管理が欠かせません。
振袖を着る際には、形が崩れないように腰ひもや帯でしっかりと締めるため、空腹のままでいると締め付けによって貧血を起こすことがあります。当日は軽めの朝食を摂ってから、撮影に向かいましょう。
ただし、帯をお腹に巻くので、食べ過ぎは禁物です。おかゆやトースト、フルーツなど消化のよいものが理想的でしょう。
また、前日はしっかりと睡眠をとることが大切です。寝不足で顔がむくんだり、目の下にクマができたりすると、メイクの仕上がりに影響します。撮影前日の夜更かしは避け、早めに休むよう心がけることが大切です。
長時間の撮影では、途中で疲れが出ることもあります。飲み物や軽いおやつを用意しておくとよいでしょう。
また、慣れない場所での撮影は緊張しやすく、普段より喉が渇きやすくなります。季節に関係なく、しっかりと水分補給を心がけましょう。
なお、スタジオによっては飲み物が用意されている場合もありますが、念のため自分でも持参することをおすすめします。メイクを崩さないためにも、ストロー付きの飲み物がおすすめです。
アメやチョコレートなど手軽に食べられるものを持っていくと、撮影の合間にリフレッシュできます。
撮影後に満足できる仕上がりにするためには、理想のヘアメイクをしっかりと伝えることが重要です。
参考になる画像や写真を持参すると、自分のイメージをより具体的に伝えやすくなります。撮影後にがっかりしないためにも、事前にヘアメイク担当者にしっかりと相談することが大切です。
また、髪にジェルやワックスなどがついた状態では、希望通りのスタイリングが難しくなるかもしれません。ドライヤーで乾かした自然な状態でサロンに行くことで、希望通りのセットがしやすくなります。
撮影準備の際、ヘアメイクの後に着付けを行うことが多いため、髪型やメイクが崩れないよう着替えやすい服装で向かいましょう。撮影をスムーズに進めるためにも、頭からかぶるタイプの服を避け、前開きのトップスを着用することをおすすめします。
また、寒い時期の撮影では、保温性のあるインナーを着用する方が多いのではないでしょうか。襦袢や肌襦袢はインナーの上に重ね着する形になります。襟ぐりが広めで五分袖または七分袖のものを選べば、振袖を着たときに見える心配が少なくなるでしょう。
ほかにも、アクセサリーは着付けの邪魔になるため、撮影前に外しておくと紛失のリスクも防げます。
袴姿はその優雅さが魅力的ですが、魅力を最大限に引き出すためには、姿勢や手足の位置に気を付けることが重要です。
ここでは、袴姿で卒業式の前撮りを成功させる4つのポイントをお伝えします。
卒業式という特別な日に、自分らしさを表現する重要なアイテムとなる袴は、自分に合った色とデザインで華やかさを引き立てましょう。
近年では、定番の緑や紺だけでなく、多彩な色合いの袴が人気です。たとえば、明るい肌の方には鮮やかな色やパステルカラーがよく似合い、日焼け肌の方には落ち着いた色や深みのある色が適しています。
また、体型をカバーしたり引き締めたりするためには、黒やストライプ柄の袴が引き締め効果を発揮します。自分に合った袴を選ぶことで、卒業式の前撮りがより素敵なものになるでしょう。
普段よりも姿勢を意識し、体を真っすぐに保つことで、着崩れを防ぎ、写真の仕上がりをより美しくできます。
姿勢を美しく保つためには、まず背筋を伸ばし、胸を張ることが大切です。しかし、胸を張りすぎると顎が突き出し、見た目に影響が出るため、顎を少し引くように意識しましょう。
逆に、顎を引きすぎると、二重顎や暗い印象を与えることがあるので、鏡で自分のベストポジションを確認しておくことをおすすめします。
次に、ポージングも大切です。袴の袖を広げるポーズは、柄を美しく見せるために効果的です。片腕を上げて袖を広げると、華やかさが増し、卒業式らしい記念写真が撮れます。
両袖を広げると幼い印象を与えることがあるので、大人っぽく見せたい場合は片袖だけを見せるのがよいでしょう。
また、卒業証明書を胸の前で抱えるポーズや、顔の横で掲げるポーズは、卒業式らしい喜びを表現した一枚になります。ポーズをうまく取り入れることで、卒業の感動を写真にしっかりと残せるでしょう。
卒業式の前撮りで袴を美しく見せるためには、手の位置と仕草に注意を払いましょう。手をそろえるポーズは、洋装では堅苦しく見えることもありますが、袴姿で手元が美しく整っていると、全体の印象が上品になります。
何も持っていない場合は、体の前で手を揃えておくのがよいでしょう。巾着を持つ場合は、持ち手を軽く握り、脇をしっかりと引き締めます。
その際、肘や指はあまり力を入れずに、リラックスした状態で軽く曲げるようにしましょう。巾着を持つ際も、強く握りすぎないように注意し、軽やかに持つことを心がけてください。また、卒業証書や記念アイテムを持つ場合は、胸の前で自然に持ち、手を力まずにリラックスさせると、写真が引き立ちます。
なお、腕を上げすぎると着物の袖口から腕が大きく見えてしまい、全体の美しさが損なわれるので注意が必要です。
卒業式の前撮りで袴を着る際は、足元の見せ方にも工夫を凝らすとよいでしょう。全身が映るアングルでは、カメラに対して体をわずかに斜めに向けると、より洗練された印象を与えます。
また、足元が映るアングルで草履を履いているときは、つま先をわずかに内側に向けると、優雅で品のある印象になります。一方、ブーツを履く場合は、かかとをしっかりとつけ、片足を少し後ろに引くと、スタイリッシュで洗練された雰囲気が演出できるでしょう。
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卒業式は一生の大切な記念日です。
前撮りは費用や時間がかかりますが、理想のスタイルで撮影できる点や、リラックスした状態で撮影に臨めるなどのメリットが豊富です。袴を着用して、卒業という人生の節目を華やかに彩り、未来に残る思い出を作りましょう。
なお、フォト・エフィーでは、袴姿の前撮りや当日撮影はもちろん、着付け、ヘアメイクをトータルで提供しております。準備に伴うストレスを感じることなく卒業の記念に袴姿の美しい写真を残したい方は、ぜひフォト・エフィーをご利用ください。