七五三のお祝い袋の書き方を解説!名前はどのようにして書けばいいの?
最終更新日:2024年1月26日 09:55
日本の伝統行事である七五三は、家族にとって子どもの成長をお祝いする大切な行事です。お孫さんや親戚、ご友人の子どもが七五三を迎えるにあたり、ご祝儀を贈りたいとお考えのなか、お祝い袋の書き方が分からないと悩んでいる方もいらっしゃると思います。
今回は、お祝い袋の名前の書き方や、ご祝儀のお金にまつわるマナーについてもご紹介していきます。ご家族に失礼がないようにお祝い袋を贈るためにも、正しい書き方を覚えておきましょう。
このコラムの目次
七五三のお祝いで用いるお祝い袋には、表書きや名前など、書き方が決まっています。お祝い袋を書く際は、ボールペンや万年筆などは使用せず、毛筆か筆ペンを使用して書きましょう。
まず、お祝い金額が10,000円以下の場合に用いられることの多い、中袋なしのお祝い袋の書き方を紹介します。
お祝い袋に書く表書きは、一般的に3種類です。
上記3種類の表書きは、3歳・5歳・7歳、性別も関係なく、すべての年齢で使用できます。
「御祝」であれば、使用される頻度も高いため、市販のお祝い袋にすでに印刷されているものもあるでしょう。表書きも手書きされたい方は、お祝い袋の水引がある真ん中の上部に書いてくださいね。
また、表書きには、一般的に使われる3種類のほかにも、年齢別で使い分ける表書きもあります。
七五三のお祝いを渡したい家族に、七五三のお祝いをする子どもが2人以上いる場合は、上記のような年齢別の表書きを使用するのがおすすめです。全年齢で使用できる表書きにしてしまうと、受け取った家族が、どの子へのお祝いなのかが分からなくなってしまう可能性があるでしょう。
お祝いする子ども1人ずつに、年齢別の表書きを記したお祝い袋を用意しておくと、受け取る家族もどの子宛なのかが判別しやすくなります。七五三の正しい文言でお祝いしたい方や、お祝いする子どもが2人以上いる場合の方は、年齢別の表書きを使用してみましょう。
七五三のお祝い袋には、水引の真ん中下部分に、贈り主の名前をフルネームで書きます。家族でお祝いを贈る場合であれば、世帯主の名前を先に記入して、世帯主の下の名前の左側に妻の下の名前を記入しましょう。
また、知人や友人同士で一緒に贈られる場合であれば、代表者や最も目上にあたる方の名前をフルネームで記入してください。お祝い袋に書ける名前は3名までとなるので、代表者の左側には2名分の名前を記入できます。
代表者がおらず、上下関係もない方同士で贈られる方は、右側から五十音順で書けば問題ありません。
ただし、4名以上の団体で贈られる方は「団体名 一同」と記入しましょう。お祝い袋に全員の名前は記入できないので、中に全員の名前を書いた用紙を入れておく方法もあります。
中袋がないお祝い袋を使う場合は、ご祝儀の金額と贈り主の住所をお祝い袋の裏面の左下に記入しましょう。記載する順番は、先にご祝儀の金額を記入して、その左側に住所を記入するのが一般的です。
また、ご祝儀の金額は、漢数字の旧字体で書く必要があります。たとえば、5,000円を贈るのであれば「金伍仟圓」か「金伍仟円」と記入し、10,000円であれば「壱萬圓」と記入しましょう。
ただし、横書きの記入欄が設けられたお祝い袋なら「5,000円」と数字で記入しても問題ありません。
七五三で贈るご祝儀金額が10,000円を超える場合は、中袋があるお祝い袋を使用するのがおすすめです。
中袋があるお祝い袋であっても、表書きの文言や名前の書き方は中袋なしの場合とあまり変わりません。ただし、書く場所が異なる場合もあるので、中袋ありのお祝い袋の書き方も詳しくご紹介します。
中袋ありのお祝い袋でも、表書きの文言は中袋なしの場合と変わりません。一般的に使われる文言であれば、下記の3種類です。
一般的によく使われる上記3種類の表書きは、性別関係なく3歳・5歳・7歳のすべての年齢に対して使用できます。
こちらも「御祝」の表書きであれば、最も使用頻度が高いため、印刷済みの市販のお祝い袋も販売されているでしょう。表書きも自分で書きたい場合は、毛筆か筆ペンを使用して、お祝い袋の水引がある真ん中の上部に書くようにしましょう。
ただし、お祝いする子どもが2人以上いる場合や、七五三の正しい文言でお祝いをしたい方は、年齢別の表書きを使用するのがおすすめです。
年齢別の表書きで書いておくと、贈る側も受け取る側も、どの子宛のご祝儀なのか判別がしやすくなります。ご家庭によっては兄弟そろって七五三を迎える場合もありますが、一人ひとりのお祝い行事なので、お祝いはまとめずに、子ども1人ずつにお祝い袋を用意してあげましょう。
中袋ありのお祝い袋で贈る場合、贈り主の名前は外袋と中袋の両方に書きましょう。外袋は、中袋なしの場合と同様に、水引の真ん中下部分にフルネームで書きます。家族で贈られる方は、世帯主の名前を右側に書き、下の名前の左側に妻の下の名前を書いておきましょう。
知人や友人で贈られる場合は、代表者や目上にあたる方の名前を最初に書きます。上下関係もなく代表者もいない場合には、五十音順で名前を書いてくださいね。
お祝い袋の中袋には、裏面の左下に贈り主の名前と住所を書きましょう。お返しをされる方もいるため、郵便番号も一緒に書いておくと親切です。
中袋ありのお祝い袋の場合、ご祝儀金額は、中袋の表面中央に大きく旧字体で書きます。また、ご祝儀金額は中袋裏面の左下にも、贈り主の住所・名前と一緒に書いておきましょう。
ご祝儀金額を書く際の旧字体は、以下を見本にして書いてみてくださいね。
旧字体は、ご祝儀金額の改ざんを防ぐために使われています。普段は書く頻度の少ない旧字体ですが、七五三以外の慶事の際や弔事を贈る場合にも使用するので、ぜひ覚えておきましょう。
七五三のお祝いで贈る金額の相場は、七五三を迎える子どもとの関係性によって異なります。
一般的に、七五三を迎える子どもと血縁関係が深いほど、ご祝儀金額が高くなるでしょう。とくに、子どもにとって最も身近な祖父母であれば、ご祝儀金額も数万円程度が目安になります。
ただし、祖父母が七五三の衣装代や食事代など、ご祝儀とは別でお金を出している場合は、10,000円程度がご祝儀金額の目安です。ご祝儀のみ渡す場合であれば、30,000円程度を目安に包みましょう。
叔父や叔母などの親戚から七五三のご祝儀を渡す際は、子どもと日頃の交流がどれぐらいあるかによって金額が異なります。日常的な交流があり、年に何度も会う機会がある場合は、5,000円から10,000円が目安です。
なお、友人知人からのお祝いは、ご祝儀を贈ることで受け取る家族に気を遣わせてしまう場合があります。本来であれば七五三は家族のお祝いごとのため、友人や知人はお祝いを贈る必要はありません。
どうしてもご祝儀を贈りたい場合や、過去にお祝いをいただいたことがあれば、5,000円までを目安に贈られるとよいでしょう。
ただし、お祝いごとの際は、4,000円・6000円・9,000円など4と6と9のつく数字は「死や無・苦難」を連想させてしまいます。七五三にかかわらず慶事でお金を贈る場合は、3,000円・5,000円など、奇数の金額を入れておくとよいでしょう。
七五三を含め慶事でご祝儀を贈る場合、お札は折り目やシワのない新札を入れましょう。折り目やシワのあるお札は、葬儀や法事など弔事の際に使用され「突然の事態で準備ができなかった」との意味があります。
反対に、新札には「事前に準備するほどお祝いを楽しみにしていた」との意味が込められているので、慶事である七五三のお祝いは新札を使用しましょう。
新札は、銀行や郵便局の窓口のほか、銀行の両替用ATMで受け取れます。新札が用意できない場合でも、折り目やシワのないお札であれば使用済みでも問題ありませんが、できるだけ新札で渡せるよう、事前に準備しておきましょう。
七五三のお祝い袋にお札を入れる際は、肖像画がある表面を上にして入れましょう。中袋がある場合も、ない場合であっても、お札の向きをそろえ、肖像画の表面を上にして入れます。
七五三のお祝いを贈る時期は決まっていませんが、家族で神社へお参りする前に贈っておくとよいでしょう。
本来の七五三は、11月15日とされているので、10月や12月など前後1か月でお参りするケースが一般的です。お祝いをする子どもの両親や参列者にお参りの時期を聞いておくか、10月中旬から11月上旬を目安に贈るのもよいでしょう。
また、遠方に住んでいて直接渡すことができない場合は、郵便局から現金書留で送るとお祝い袋ごと郵送できます。地域によって配達日数も異なるため、郵送でお祝い袋を送る予定の方は、早めに準備して贈るのがおすすめです。
七五三は、子どもの成長を祝う日本の伝統行事です。お孫さんや親戚・友人の子どもが七五三を迎えた際は、お祝い袋に表書きや贈り主の名前と住所を書いて渡しましょう。
表書きは、御祝・七五三御祝・祝七五三などが一般的によく使われています。ただし、七五三を迎える子どもが複数人いる場合は、年齢別の表書きにしておくと、どの子宛のご祝儀なのかを家族が判別しやすくなります。
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