七五三はいつやるの?お参りに適した時期や年齢を解説
最終更新日:2024年1月31日 16:37
七五三とは、子どもの成長を祝う日本の伝統行事です。その歴史は古く、七五三の原型となった行事は平安時代にはすでに誕生していました。そんな七五三ですが、いつやればよいのかわからないという保護者も少なくありません。
そこで、今回は七五三をするタイミング、そして時期の決め方などについて解説します。また、七五三に深く関わる数え年と満年齢、早生まれの場合の七五三の開催時期なども一緒に取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。
このコラムの目次
七五三は、その名のとおり子どもが3歳、5歳、そして7歳になったタイミングで行う行事です。年齢は数え年でカウントする場合と、満年齢でカウントする場合がありますが、どちらを選択するか厳密な決まりはありません。
また、子どもの性別によって七五三をする年齢と、しない年齢が存在します。男の子の場合は、3歳と5歳のときに、女の子の場合は、3歳と7歳のときに七五三をするのが一般的です。
ただし、九州では男の子でも7歳の七五三を行ったり、数え歳で4歳になるタイミングでお祝いをしたりしており、七五三を実施する年齢や時期は地域によって異なります。最近では年齢や性別にこだわらず、それぞれのタイミングで七五三をする家庭も多いです。七五三をいつすればよいかわからない人は、近隣の神社や写真館などに相談してみましょう。
七五三は3歳と5歳、そして7歳になったタイミングでするのが一般的です。しかし、1年のどの時期に七五三をするのかわからない人も多いでしょう。そこで、より詳しい七五三の時期や、日取りを決めるポイントなどを紹介します。
しきたりに従う場合、七五三は11月15日に行いましょう。11月15日に七五三をするようになった理由には諸説あり、徳川家康の息子である徳松の健康祈念をした日が11月15日だったとする説、旧暦の11月は陰陽道の縁起のよい月だったとする説などがあります。
歴史ある伝統行事のひとつである七五三ですが、現在では好きなタイミングで行うのが一般的です。時期は11月に限らず、前後の10月や12月の都合がよい日を選択するケースも珍しくありません。
七五三の時期にこだわりがない場合は、平日を選択するのがおすすめです。10月から12月にかけての七五三シーズンは、参拝する家族で各地にある神社やお寺が混雑します。大人はともかく、小さな子どもが慣れない着物を着ながら長時間人混みのなかを歩くのは、体力的にも精神的にも負担が大きいです。
平日であれば、週末や祝日と比べると神社もお寺も比較的空いており、スムーズに七五三を終えられるでしょう。また、人混みを避けることで、新型コロナをはじめとする各種感染症に感染するリスクを抑えられます。
七五三をする時期を決める際は、六曜も意識しましょう。六曜とは、14世紀頃に中国から日本に伝わった概念で、干支や陰陽道といった思想をもとに、明治時代以降その日の吉凶や運勢を占うための暦注として広まりました。
六曜は仏滅、大安、先勝、先負、友引、そして赤口の6つからなります。それぞれどのような解釈があるのか、順番に解説しましょう。
ものごとが滅す日、つまり終わる日という意味があるのが仏滅です。お祝いごとには向かない日として知られており、昔から結婚式の日取りを決める際に避けられてきました。
そのため、七五三をする際は仏滅を避けた方がよいと考える人も多いですが、七五三と関わりが深い神道や仏教と六曜は関係がないとされています。万が一七五三の日程が仏滅になってしまっても問題ないため、安心してください。ちなみに、仏滅は仏事や別れたい人との別れにはうってつけの日でもあります。
六曜のなかで最も吉とされる日が大安です。大いに安しという意味があり、何をやっても大丈夫、穏やかに過ごせると考えられています。やってはいけないこと、凶の時間帯がないため、結婚式など長時間執り行われる行事をする日は、大安を選択するのが一般的です。
そのため、七五三の日程決めに迷っている場合は、とりあえず大安の日を選択しておけば間違いありません。ただし、ほかの家族も好んで大安の日を選ぶケースが多いため、当日の神社やお寺がいつもより混み合う可能性を考慮しておきましょう。
先んずれば必ず勝つという意味があるのが先勝です。先回りして行動する、または急ぐのがよい日とされており、あらゆる勝負ごとに向いています。七五三をする日としても、基本的に問題はありません。
ただし、先勝は時間帯によって吉凶が変化するという特徴があります。そのため、七五三をする場合は吉とされる午前中に済ませてしまいましょう。
先勝とは逆に、先んずれば即ち負けるという意味があるのが先負です。読んで字のごとく、慌ててものごとを進めたり、急いだりしてはいけない日とされています。また、負けという字が使用されているため、勝負ごとは避けた方がよいとする考えもあるようです。
儀式や行事にも不向きとされており、七五三をする日にもあまり向きません。どうしても先負に七五三をせざるを得ない場合は、吉とされている午後にお参りなどを済ませてください。ただし、先勝の午後よりマシな程度のため、過信は禁物です。
友引には、ふたつの意味があります。勝負の結果がつかず何ごとも引き分けになるという意味と、友を引き込むという意味です。
基本的にはよくも悪くもない無難な日という扱いですが、言葉の意味から結婚式の日に相応しく、葬式の日には相応しくないとされています。お祝いには向いている日のため、七五三を友引に行っても問題はありません。ただし、友引は午前11時から午後1時の間のみ凶なので、その時間以外でお参りなどを済ませましょう。
赤口は「しゃっこう」と読み、陰陽道にもとづく凶日です。赤は血や炎を連想させ、災いや凶の意味を持っています。とくにお祝いごとには向かない日とされており、火のもとや刃物の扱いにも注意が必要な日です。
基本的に赤口でも神社やお寺の祈祷とは関係ありませんが、気になる人は避けた方がよいでしょう。どうしても赤口が気になるが、ほかの日以外で七五三ができない場合は、吉である午前11時から午後1時の間にお参りなどを済ませてください。
すでに個別の項目で述べていますが、六曜は大安と仏滅以外時間帯によって吉凶が異なります。気になる人は、事前に調べておきましょう。
また、七五三のお参りの時間帯ですが、神社やお寺が受けつけている時間帯であれば基本的にいつでも問題ありません。自分や子どもにとって都合のよい時間帯を選択してください。一般的には太陽が昇っている午前中の参拝がよいとされており、七五三の時期はお昼まで混み合う神社やお寺が多いです。
七五三を3歳と5歳、そして7歳になったタイミングで行うのは、七五三の原型となった平安時代の儀式、髪置きと袴着、そして帯解きに由来するといわれています。それぞれどのような儀式だったのか、順番にその内容をチェックしていきましょう。
髪置きとは、3歳の子どもの健やかな成長を祈る、平安時代から行われてきた儀式です。当時の3歳未満の子どもたちは、清潔を保ち、病気を予防するために髪を剃っていました。また、髪を短くしていると、その後美しい髪に恵まれるという言い伝えもあったようです。
3歳になると赤ちゃんから子どもに育ったとし、それまで剃っていた髪の毛を伸ばすようになります。このとき、子どもが立派に成長したことを祝うために行われたのが、髪置きの儀です。
袴着とは、5歳になった男の子が初めて正装である袴を着る儀式です。袴を着るのは、男児から立派な少年として社会の仲間入りを果たしたという意味があるため、非常に重要な儀式でした。儀式の際は、子どもは碁盤の上で吉方を向いて立ち、袴を着ます。
ちなみに、5歳になった男の子をお祝いする儀式として主流になったのは、鎌倉時代以降のことです。それまでは、女の子も男の子と同じように5歳のときにお祝いしていました。
帯解きとは、7歳になった女の子が初めて帯を締める儀式です。幼児から子どもへの通過儀礼として平安時代の宮中で行われていたものが、徐々に庶民の間でも広く行われるようになりました。
ちなみに、室町時代の帯解きは、7歳ではなく9歳で行うのが一般的だったようです。また、儀式は女の子に限定されず、男の子も一緒に行われていました。現在のスタイルになったのは、江戸時代の頃のようです。
七五三を祝うにあたって、数え年でお祝いするか、満年齢でお祝いするか悩む人も多いでしょう。それぞれの概要と、どのようなメリットとデメリットが存在するのか解説します。
数え年とは、子どもが生まれた日を1歳として数える方法です。古代中国の影響を受けた年齢のカウント方法で、0歳の時期が存在せず、元旦が訪れるごとに年齢を重ねるシステムとなっています。
生まれた日を1歳とカウントする理由は諸説ありますが、年齢は年魂であり、生まれたときにはすでに魂をひとつ持っているという考え方がもとになったとする説が一般的です。明治時代以前まで一般的に日本で使用されていた年齢の数え方で、現在では七五三のときや厄年を数えるときなど、限定的な状況で利用されています。
ちなみに、韓国では現在でも飲酒の年齢を計算するときなど、日常的に使用されているようです。満年齢が採用されたのは比較的最近で、多くの韓国人が1~2歳ほど若返ったと話題となりました。
数え年で七五三をするメリットはさまざまですが、伝統的な価値観を尊重した行事を行える点が最も大きいでしょう。数え年は、七五三の起源にも深く結びついている年齢のカウント方法です。歴史や文化を尊重することで、七五三の主役である子どもたちに対して、日本の歴史や文化を伝えることができます。
神事との親和性の高さもメリットです。多くの神社では、現在でも数え年で七五三の手続きや祈祷をしています。数え年で参拝すれば、神事の背景や意味を深く感じ取り、より伝統的な参拝を楽しむことができるでしょう。
また、いくつかの地域では、現在でも数え年で七五三のお祭りやイベントを運営しています。地域の伝統や風習に触れる機会を増やすのは、子どもの情操教育にもよいでしょう。
また、子どもらしいあどけない着物姿が見られる点もメリットです。成長が早い子どもが満年齢で七五三を行うと、子どもらしさを感じられない場合があります。
数え年の七五三は伝統的な価値観を大切にできるなど、さまざまなメリットが存在しますが、もちろんデメリットも存在します。まず、実年齢よりも早く七五三を実施しなければなりません。たとえば、3歳の七五三を数え年で行う場合、1歳、もしくは2歳で七五三を迎えることになります。
幼少期の子どもの1~2年の差は、非常に大きいです。とくに2歳頃の子どもは、育児で最も手がかかるといわれているイヤイヤ期真っ盛りである場合がほとんどのため、スケジュールどおりに七五三を進行するのは困難でしょう。
また、実年齢よりも幼い状態で七五三を行うのは、体力的にも不安が残ります。華やかな着物を着た子どもの姿が見たいと思うのは親心ですが、着物は重く、そして動きにくいです。
普段の服よりも体力が削られ、動きが制限されてしまうと、子どもの不満は爆発しやすくなります。子どもが長時間の行事に耐えられないと判断した場合は、数え年で七五三を行うのは避けた方がよいでしょう。
満年齢とは、生まれた年を0歳として数え、翌年の誕生日を迎えたら1歳になる数え方です。日本を含む世界中の国で誕生日のお祝いや公的書類上の年齢、還暦祝いなど、ほとんどの場面で満年齢が使用されています。
日本で満年齢が採用されたのは、明治時代に入ってからのことです。1902年12月22日に年齢計算ニ関スル法律が施行されましたが、このときは広く一般に普及しなかったため、1950年1月1日に改めて年齢のとなえ方に関する法律が施行されました。
そのため、1950年以前の人に年齢を聞くと、今でも数え年で答えてくれる場合があります。ちなみに、個人の誕生日を祝う習慣ができたのも、1950年以降のことです。
満年齢で行う七五三の最大のメリットは、七五三を迎える時点で子どもの体格がしっかりしている点です。数え年の場合、身体の成長が不十分で着物が似合わない、そもそも身体に合う着物が見つからない可能性があります。
満年齢であれば体格がしっかりしているため、しっかりと着物を着こなすことが可能です。選べる着物の選択肢も広がるため、晴れの日に相応しい着物が見つけられるでしょう。
また、満年齢の七五三は、数え年よりも子どもに対する不安要素が少ない点もメリットです。数え年の七五三の場合、子どもがイヤイヤ期の真っ只中である可能性があります。イヤイヤ期は子どもの成長には欠かせない時期なのですが、何に対しても強烈な自己主張と拒否反応を示すため、親にとっては精神的にも肉体的にも辛い時期です。
七五三をするにしても、着物を着たくない、外に行きたくないなど、予定どおりの進行はほぼできません。しかし、満年齢の3歳であればイヤイヤ期が終わり、落ち着いて七五三を行える可能性が高いです。
満年齢の七五三は子どもが精神的にも肉体的にも成長しており、長い祭事にも耐えられる点が大きなメリットですが、いくつかデメリットも存在します。まず、子どもが急に成長した場合、着られる着物の種類が限られてしまう可能性が高いです。
子どもの体格がしっかりするのは利点でもありますが、欠点でもあります。本来予定していた着物が体の急成長が原因で着られない場合、おしゃれに興味関心を持っている子どもは特にがっかりしてしまうでしょう。満年齢で七五三ができるか、子どもの成長の様子を常にチェックするのをおすすめします。
また、早生まれの場合、仲のよい同級生たちと七五三をお祝いするタイミングがずれてしまう可能性がある点も見過ごせないデメリットです。早生まれの人が満年齢の七五三をするのであれば、次年度の11月にお祝いをします。そのため、早生まれではない同級生と一緒にお祝いができず、子どもが寂しい思いをする可能性が高いです。
最近は年齢のカウントがしやすい満年齢で七五三を行うのが一般的になりつつありますが、基本的に各家庭の予定に合わせて決めれば問題ありません。ただし、地域によっては数え年で七五三をするか満年齢で七五三をするか、あらかじめ決まっているケースもあります。そのため、住んでいる地域の風習を確認して、決まった七五三のお祝いのタイミングがあるか確認しておきましょう。
もし特別な決まりがなければ、七五三のある年齢のときは数え年、別の年齢のときは満年齢のような柔軟な選択も可能です。たとえば、3歳の七五三は、子どもがある程度精神的にも落ち着きが持てる満年齢で行うのがよいでしょう。肉体的にも成長しているため、慣れない行事に参加する子どもへの負担を減らせます。
5歳や7歳の七五三については、満年齢ではなく数え年がおすすめです。数え年の七五三なら、早生まれの子どもも同級生たちと一緒に七五三がお祝いできます。
早生まれとは、1月1日~4月1日に生まれた人たちを指します。早生まれの子どもは、学校教育法により、一つ上の学年に組み込まれます。
早生まれは通常よりも早いタイミングで教育が受けられるというメリットがありますが、体格や体力面で同級生たちと差をつけられやすいデメリットもあり、一般的には損であるイメージが強いです。七五三についても、満年齢の場合は、同級生が七五三をお祝いする次年度の11月にお祝いをするため、同級生と同じタイミングで七五三を行えません。
そのため、早生まれの子どもが同級生と七五三をお祝いしたいと主張した場合は、数え年で七五三をするとよいでしょう。数え年であれば、早生まれの子どももそうでない子どもも、全員同じタイミングで七五三を迎えられます。
ただし、3歳の数え年の七五三は、よく考えてから行いましょう。数え年の3歳はまだトイレの心配があったり、祭事の最中にぐずってしまったりする可能性が高いです。子どもの希望を聞きつつ、それが可能か不可能か、親がしっかりと判断してあげましょう。
2024年(令和6年) | 2025年(令和7年) | 2026年(令和8年) | 2027年(令和9年) | 2028年(令和10年) | |
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数え年3歳 | 2022年生まれ(令和4年) | 2023年生まれ(令和5年) | 2024年生まれ(令和6年) | 2025年生まれ(令和7年) | 2026年生まれ(令和8年) |
満年齢3歳 | 2021年生まれ(令和3年) | 2022年生まれ(令和4年) | 2023年生まれ(令和5年) | 2024年生まれ(令和6年) | 2025年生まれ(令和7年) |
数え年5歳 | 2020年生まれ(令和2年) | 2021年生まれ(令和3年) | 2022年生まれ(令和4年) | 2023年生まれ(令和5年) | 2024年生まれ(令和6年) |
満年齢5歳 | 2019年生まれ(令和元年) | 2020年生まれ(令和2年) | 2021年生まれ(令和3年) | 2022年生まれ(令和4年) | 2023年生まれ(令和5年) |
数え年7歳 | 2018年生まれ(平成30年) | 2019年生まれ(令和元年) | 2020年生まれ(令和2年) | 2021年生まれ(令和3年) | 2022年生まれ(令和4年) |
満年齢7歳 | 2017年生まれ(平成29年) | 2018年生まれ(平成30年) | 2019年生まれ(令和元年) | 2020年生まれ(令和2年) | 2021年生まれ(令和3年) |
2024年は、2017~22年生まれの子どもたちが七五三を迎えます。一番若い年齢が、数え年で3歳になる2022年生まれの子どもです。満年齢でカウントする場合、2024年の七五三で最も若いのは2021年生まれの子どもになります。
七五三の当日の流れですが、まずは美容院や写真スタジオで着付けやヘアメイクを行います。午前中に神社やお寺で参拝を済ませる場合、かなり早い時間に起きる必要があるため、前日は早めに休むようにしましょう。
自宅で着付けやヘアメイクをする場合、費用を浮かせられるのがメリットですが、段取りが悪いと準備に時間がかかってしまいます。また、着付けに慣れていないと子どもが窮屈な思いをするため、基本的には調整にも慣れているプロに任せたほうが安心です。
着付けが終わったら、記念撮影を行います。写真撮影は短ければ30分程度で終了しますが、2時間以上かかる場合もあるため、子どもの機嫌が悪くならないように注意しましょう。ぐずったり、着物を脱ぎたがったりすると余計に時間がかかってしまい、さらに機嫌が悪くなるという悪循環に陥る可能性が高いです。
記念撮影が終了したら、七五三のメインイベントでもある神社、またはお寺への参拝を行います。参拝のマナーや手順は祈祷をする神社やお寺によって異なるため、事前に公式サイトなどで調べておきましょう。場合によっては、記念撮影と神社やお寺への参拝の順序が逆になるケースもあります。
参拝が終了したら、最後に会食を行う家庭も多いです。祖父母や親戚が遠方に住んでいる場合は、レストランなどを予約して会食をするのがおすすめですが、子どもを優先するのであれば、着物を脱いでリラックスした状態で食事が楽しめるように、自宅で会食を開くのもよいでしょう。
七五三は、子どもの成長を記念するイベントです。そのため、七五三の際は記念撮影をするのが一般的ですが、七五三の当日以外のタイミングで記念撮影をするケースも少なくありません。
記念撮影をする場合、当日撮影以外に前撮り、そして後撮りが選択肢に挙がります。それぞれどのような利点があるのか、順番に解説しましょう。
前撮りとは、読んで字のごとく七五三の記念写真を当日よりも早い日に行うことです。当日撮影の場合、着付けから参拝まで同日にまとめて行うため、子どもへの負担が大きくなってしまいます。
しかし、前撮りにして写真撮影分の負担を減らせば、七五三当日は時間的にも余裕が生まれるでしょう。前撮りは、七五三の時期が近づくと予約が取れなくなるため、4~8月に済ませておくのがおすすめです。
4~6月は気候もよく前撮りの予約も取りやすいため、とくに前撮りに向いています。ただし、6月になると梅雨に入るため、雨や湿気で着物やヘアメイクが乱れないように注意が必要です。
7~8月は子どもが夏休みに入るため、スケジューリングがしやすく、ゆっくり撮影に専念できるでしょう。一方、外で遊ぶ機会が増えるため、撮影当日までに日焼けして衣装が似合わなくなる可能性もあります。そのため、日焼け対策は念入りに行いましょう。
七五三と同じ日に写真撮影を行うのが、当日撮影です。前撮りは子どもの負担が減らせるという利点はありますが、日程が増えてしまい親族が集まる場合スケジューリングが困難になります。しかし、当日撮影であれば、七五三のすべての工程を1日で終えることが可能です。
また、本来七五三を行う11月15日に撮影をすれば、神社やお寺の紅葉を背景にした風情あふれる写真を残せます。ただし、すべての七五三の工程を1日に詰め込むため、どうしても時間に追われてしまうのが欠点です。とくに不測の事態が発生した場合、予定どおり七五三を進行するのは諦めた方がよいでしょう。
後撮りとは、七五三のお参りを終えたあと、改めて別の日に写真撮影することです。後撮りは12~1月頃に済ませるケースが多いですが、各家庭の予定や撮影スタジオによって異なります。
後撮りのメリットは、七五三当日よりも混雑していないため写真撮影の予約が取りやすい点です。衣装選びやヘアメイクも子どもの機嫌をチェックしながら進められるため、当日撮影よりもスムーズに進行できるでしょう。
ただし、後撮りをする12~1月は子どもが体調を崩しやすい時期です。万が一風邪を引いた場合、撮影を延期する必要もあるため、体調管理には注意しましょう。また、七五三気分を味わえない、周囲から急かされるなどのデメリットも存在します。
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以上、七五三の開催時期をはじめとする概要を中心に、数え年と満年齢、当日の流れなどについて取り上げてきました。七五三は子どもたちの成長を祝うための行事ですが、現在ではお祝いの形式も多様化しています。とくに年齢については、子どもたちが負担を感じないタイミングで七五三を行うのがよいかもしれません。
フォトエフィーでは、七五三専用の写真撮影プランを提供しています。豊富な衣装はもちろん、家族でくつろげる控室も完備しているため、子どももリラックスした状態で写真撮影に臨めるでしょう。興味を持った人は、ぜひ公式サイトをご覧ください。